働き方

やりたいことだけする「おバカ」こそが人間の本質よ

投稿日:2021年10月11日 / by

<変人・安田の境目コラム>

人間が他の動物と決定的に違う点は何か、考えてみたことがありますか

そもそも人間とは何なのか。私はこれを考えるのが大好きです。趣味と言いましょうか、生きがいと言いましょうか。とにかく考えずにはいられないのです。

私が証明したいことはただひとつ。それは人間の素晴らしさではありません。そんなものは私以外の人が、さんざん考えているからです。

人間の本質はおバカであること
私が証明したいのは、人間がいかにおバカであるか。

万物の霊長とか、凄まじいテクノロジーとか、豊かな文明や文化とか。人間はスゴイぞ。最高の知的生命体だぞ。月にだって行けるし、原子からエネルギーを取り出すこともできる。神様にいちばん近い存在だ。などと考えていますが、その実やっていることはおバカなことばかりなのです。

馬や車を走らせて競い合うとか。
早い球を打って早く走るとか。
大金をかけて妄想を映画にするとか。
お金という架空の価値を奪い合うとか。
地表の一部を自分名義にしたがるとか。

やりたいことだけに全エネルギーを注ぎ込む。それが人間の本質だと認めるべき!

すごいテクノロジーと、最高の頭脳と、子供の頃からの教育と、人生を賭けたモチベーション。

その行き着く先がこれですよ。

何のためにやってるのでしょう。進化のため?地球の平和のため?人類の発展のため?いやいや。ただやりたいだけでしょ。楽しいから。刺激的だから。優越感に浸れるから。それが本当の理由です。

つまりおバカなんですよ。子供が走り回ったり、追いかけっこしたり、ものを投げたり、穴を掘ったり、転げ回ったりするのと同じ。何でそんなことするの!バカなことしてないで、ちゃんと勉強でもしなさい!なんて親は言うんですけどね。

そうやって勉強して、いい会社に入って、嫌なことも我慢して、やっと稼いだお金を、おバカなことに使うんです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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