働き方

お金にならないことを考える方がお金が儲かるかも

投稿日:2021年10月18日 / by

<変人・安田の境目コラム>

意味の違いを調べるために辞書を引いてみる。けど、そこで重大なことに気が付きます

友達と親友の境目。これを考え始めたことが、境目研究家の始まりでした。辞書を引くとこう書いてあります。

【親友】特に親しい友達。

もちろん、そんなことはみんな分かっています。私たちが知りたいのは、目の前にいる彼や彼女が、果たして親友なのかどうか。彼は親友と呼べるのか。それともただの友達なのか。それが知りたくて辞書を引いたのに、特に親しいとはどういうことだ。どこまで親しければ親友なのか。どのラインを越えないと、親友とは呼べないのか。辞書を引く人はそこが知りたいのです。

儲かるアイデアが変わってきている
じつは辞書というものには、こういうことが多々あります。明確な境目がないものは、明確な境目がないままに記しておく。いかにも日本人らしいやり方です。

だけどそれでは気が済まない。だったら自分が決めてやろう。そう思い立ったのが、境目研究家の始まりなのです。そもそも経営者というものは、答えのない問いを考え続ける仕事です。どうやったら儲かるのか、とか。いい会社とは何なのか、とか。

私もずっと考えていました。売れる商品と売れない商品の境目、とか。できる人材とできない人材の境目、とか。つまり経営者が考えるのは、お金になる境目です。

儲けにつながらないことを考える方が、お金が儲かる時代に変わりつつある

だけど私は経営者ではなくなった。せっかく社長ではなくなったのだから、社長には考えてもらえない境目を考えよう。つまりお金にならない境目。友達と親友の境目とか。愛とLOVEの境目とか。もう二度と、お金のためになんか考えてやらないぞ!一切お金にはならない、そんな境目だけを研究してやる!それが私のモチベーションでした。

ところがです。いつの間にか時代が変化してしまったのです。

お金になることばかり考えている人が儲からない。お金にならないことを一生懸命考えている人が儲かってしまう。世の中ってほんと不思議ですよね。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について