働き方

「説得力がある人」に説得力がある理由を考えてみた

投稿日:2021年10月25日 / by

<変人・安田の境目コラム>

説得力のある話し方ができるようになりたい。けど、コツがわからない…

同じことをしゃべってる。なのに説得力が違う。それは言葉に重みがある人と、重みがない人がいるから。

まるで重力を持っているかのように、ずしんと心に響く言葉。いや重力というより引力でしょうか。なぜかその人が発する言葉に引きつけられてしまう。決して凄いことを言ってるわけではない。どちらかというと当たり前のこと。人と比べちゃいけないよ、とか。正直に生きなさいよ、とか。人を大事にしなさいよ、とか。

説得力のある話し方の秘密
やっぱり実績でしょうか。たとえばイチローとか。スティーブ・ジョブズとか。松下幸之助とか。実績がある人の言葉は重いです。

でもそれだけじゃない気もします。会ったこともない、まったく知らない人でも、言葉の重さには違いがある。みなさんはそう思いませんか。

言葉には力があると言いますよね。たとえば植物に悪口を言い続けると、枯れてしまうとか。褒め続けてあげると、キレイな花を咲かせてくれるとか。それは単なる迷信なのでしょうか。それとも人間がまだ解明できていない、宇宙の真理なのでしょうか。私は後者だと思います。だって人間に分かっていることなんて、ほんの一部ですから。

それは「密度」の違いじゃないか、という結論に

同じセリフをしゃべっても、人によって重さに違いが出る。それはなぜなのか。きっと密度の差ですね。人生の密度の差。

重さを生み出しているのは、人生の長さではありません。長く生きていれば経験することは多い。でもそれだけでは言葉は重くならない。言葉の重さは年齢とイコールではないのです。

何も考えずに生きてきた人と、深く考えて生きてきた人。違いはそこにあるのではないでしょうか。生きてきた長さではなく、考えてきた深さ。人生の密度は思考の深さに比例する。だとしたら人は深く考えることで、年齢の何倍もの人生を生きられるのかもしれません。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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