
どうせウソつくのならマシな嘘を上手につきましょう
<変人・安田の境目コラム>
折しも、選挙の結果が出たばかりのこのタイミングですが…
なぜ選挙をすれば、いつも自民党が勝つのでしょうか。他に代わる政党がないから。それも間違ってはいません。だけど正解でもないと思います。
そもそも自民党に代わる政党とはどんな政党なのでしょう。もっと国を豊かにしてくれる。もっと税金を安くしてくれる。それは間違いない。だけどそんなことは不可能です。自民党だろうが、他の政党だろうが、絶対に不可能。
なぜなら財源がないからです。
だったらどうすればいいのか。どうすれば選挙に勝てるのか。ここでちょっと考えてみましょう。なぜ自民党は勝てるのか。条件は他と同じはずなのに。
やれることに変わりはない。だけど選挙したら勝ってしまう。それは他よりマシだから、でしょうか。そう思ってる国民は多いでしょう。だけどそれは本質ではないと思います。本質は投票率です。
自民党を支持する人は、たくさん選挙に行って投票する。なぜなら彼らには見返りがあるから。分配にエコ贔屓があるからです。財源は同じ。だけど分配を偏らせれば一部は潤う。その人たちが確実に投票すれば、選挙に勝つことができる。いわゆる組織票というやつですね。
では野党が勝つにはどうしたらいいか。これはもう投票率を上げるしかない。今まで選挙に見向きもしなかった人。行っても無駄だと諦めていた人。ここを動かす以外に方法はない。
国民は「その嘘」をわかっていて、どちらがマシなウソかを見極めている
ではどうやったら動くのか。野党はここで間違えてしまう。相手の失敗をあげつらったり、自民党がいかに嘘つきかを指摘したり。
もちろん間違ってはいないです。確かに自民党は嘘ばかりついています。しかも大してうまくもない嘘です。それでも選挙では勝ってしまう。野党よりもまだマシな嘘だからです。
出来もしないことばかり言うのはダメ。これは前回失敗しました。だけど正論では国民は動かない。求めているのはもっと上手な嘘なのです。みんなが心躍らせ、選挙に行きたくなるような、ワクワクする嘘。彼らにはそれが足りないのです。
