
トップセールスの人はセールスしないで売上をあげる
<変人・安田の境目コラム>
営業されるのもするのも大嫌いな、私、安田がしていること
飛び込み営業と聞いて、みなさんはどんな印象を持ちますか。ゴリゴリの営業。押し売り。要らないものを買わされる。そういうイメージではないでしょうか。
私は飛び込み営業マンが嫌いです。人の都合も考えずにやって来る。許可してないのにいきなり営業しだす。断ってもなかなか引き下がらない。もうとにかく面倒くさい。
当社には次から次へと飛び込み営業マンがやって来ます。だから私は工夫しました。ドアに貼り紙をしたのです。
「営業聞きます。30分2万円」
2万円払ってでも聞いて欲しい話がある。そこまで言うなら聞いてあげてもいい。最悪でも2万円の稼ぎにはなる。そう考えていましたが、ピタリと営業は来なくなりました。嬉しいような、寂しいような。
とにかく私は営業が嫌いなのです。営業されるのも嫌いですが、営業することも嫌い。だからすごく工夫しています。できるだけ営業しなくていいように。
もし安田という人間を一切知らない、私の商品やサービスにも一切興味がない、そういう人に営業しなくちゃいけないとしたら。私はすごくダメダメ営業マンだと思います。おそらく1円も売れないでしょう。
考えてみたら飛び込み営業マンって、すごいですよね。中でもトップセールスの人。一体どうやって売ってるんでしょう。私の営業が+50からのスタートだとしたら、飛び込み営業は-50からのスタートです。それを「買いたい」まで持っていくのですから、もはや神業のような仕事です。
セールスしないセールスマン。それこそがトップセールスになる人
やはりゴリゴリの営業なのでしょうか。いやそれではトップセールスにはなれない。私が思うにトップセールスとは、トークを練り込むプロなのだと思います。こういうタイプの顧客に対しては、こういう順番で、こういうロジックで、話を展開する。すると相手はこの商品が欲しくなる。-50からスタートし+100まで持っていくロジック。それを練り上げるプロこそがトップセールスの正体。
私の仮説が正しければ、トップセールスはもはや現場にいないはず。ロジックが出来上がればあとは覚えるだけだから。人を雇ってロジックを覚えさせればいい。つまり飛び込み会社の経営者こそが、トップセールスの正体なのです。採用トークもさぞや練り込まれていることでしょう。
