働き方

子供はどうしたら欲しいものを親に買ってもらえるか

投稿日:2022年1月17日 / by

<変人・安田の境目コラム>

子供がゴロンゴロンするのは「自分の要求を通す」ためだが…

お菓子売り場の前で、ヤダヤダヤダ、買ってくれなきゃヤダ!とゴロンゴロン転がりながら、泣き叫ぶ子供。親は大変ですよね。恥ずかしいったら、ありゃしない。わかった、わかった。買ってあげるから、もうゴロンゴロンするのはやめなさい。

そうやってシメシメと、お菓子を買ってもらう自分。子供はそれをイメージしているのでしょう。でも残念ながらそんな未来は起こりません。親はそれほどバカではないからです。

ここでお菓子を買ったらどうなるか。きっとまた次もこの子は同じことする。賢い親ならそう思いますよね。じっさい私はこのゴロンゴロン作戦で、成果をあげた子供を見たことがないです。つまり作戦失敗なわけです。まあ子供ですから。こういう体当たり作戦しか思いつかない。そこは笑って見過ごしてあげましょう。人はこうやって成長していくのです。

子供が親にモノを買ってもらう方法
しかし、です。これを大人がやってたら、みなさんどう思いますか。ヤダヤダヤダ、買ってくれなきゃヤダ!もっとお小遣いくれなきゃヤダ!とゴロンゴロンしてたら。なんと大人気ない。そう思いますよね。

だけど現実こういう人がたくさんいるわけですよ。景気が悪いとか。給料が上がらないとか。正規雇用されないとか。大きい声をあげながら、ゴロンゴロンする大人たちが。

要求を飲んでほしいなら、飲んでもらえるロジックを考える。頭を使わなくては

子供じゃないんですから。ゴロンゴロンしたって、大きい声を出したって、誰も買ってくれないし、お小遣いなんてくれないんです。本当にお菓子を手に入れたいなら、しっかり考えなくちゃいけない。どうやったら親は、「私にお菓子を買いたくなるのか」ってことを。

親にお菓子を買ってもらうのも、お客さんに商品を買ってもらうのも、会社に雇ってもらうのも、給料をたくさん払ってもらうのも、ぜ~んぶ同じなんですよ。

※人はどうしたらモノを買いたくなるのか。どうしたら「買ってほしい」と願う側の要望を飲ませることができるようになるのか。といったことについて、安田氏がこちらの動画で詳しく語っています。よろしかったら併せてご覧ください。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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