働き方

会社の終わりや人生の終わりを考えて生きている?

投稿日:2022年2月21日 / by

<変人・安田の境目コラム>

私、安田自身の反省を込めて言います。「終わりを考えて生きる」べき!

終わりから考える。これは人生においても、会社経営においても、とても重要だと思います。残念ながら以前の私は、終わりを考えていませんでした。結果的に会社が潰れて、無理やり終了させられたわけです。

よくなかったなあ。これが私の本音です。一番よくなかったのは、終わりを想定していなかったこと。

人生の終わりを想定して生きる
オーナー社長である自分を、交代させられる唯一の人間。それは私自身でした。つまり自分で決断しない限り、社長業は続いていくのです。

私のような創業者にとって、社長はとても心地よい立場です。先代と比較されることもなければ、古株の幹部に悩まされることもない。会社のルールも、社員の人事も、経費の精算も、新規事業への投資も、すべて決める権限がある。心地いいという他ありません。

だから終わりなど考えないのです。もっともらしい理由をつけて、いつまでも社長に居座ろうとする。自分が辞めたらみんなが困る。辞めたくても辞められないのだ、と。

言い換えると“自分の見極め”と“覚悟の持ち方”なのかもしれない

今から振り返ってみれば、私は社長という立場に執着していたのだと思います。だけど、そう指摘されても当時は理解できなかったでしょう。

終わりは自分で決めるしかない。これが私のたどり着いた結論です。いつ終わるのか。それは最初に決めておかなくてはならない。なぜなら気持ちが揺らぐから。今は終わりから考えるようにしています。会社事業人生も。この事業はここまでやったら売却する。この会社の社長はあと何年で辞める。今回の人生は何歳までに終了する。

いくらなんでも人生の終わりは、自分では決められないだろう。そう思いますか?私はそうは思いません。何歳で死ぬかではなく、何歳で死ぬと思って生きるのか。ここがとても重要なのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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