働き方

あなたにとって仕事とは何か。それは楽しめてるか

投稿日:2022年2月28日 / by

<変人・安田の境目コラム>

自分の仕事は何であるかと考えてみると、ちょっと複雑であることに気づく

私の肩書きは、株式会社安田事務所の社長。株式会社BFIの社長。雇わない株式会社の取締役。だけど本業は境目研究家。

そう言い続けてきましたし、自分でもそうだと思っています。だけどちょっと違う気がする。その違和感はどこから来るのか。それは報酬との関係から。そしてお客さんとの関係から。何かが違うと感じるようになったのです。

仕事とは何か。それは楽しいか
人間とは何か。何のために生きているのか。仕事とは何か。何のために働いているのか。こういうことを考えて、文章や音声や動画として、世の中に発信していく。これが境目研究家の役割です。

そこに興味を持ってくれた人が、私を訪ねてきてくれる。その人の仕事をお手伝いするようになる。ここで私はご飯を食べているわけです。ご飯を食べるため、つまり報酬をもらうために私がやっていること。それは考えることです。新規事業や新商品のアイデアを考える。

境目研究家としての自分。
アイデアを練る職業の自分。
ここにちょっとした乖離があって、自分でもしっくりこなかったわけです。

何で報酬を得ているのか。何が楽しくてやっているのか。そこを考えたい

コロナもあってここ数年、家にいる時間が増えました。そこで取り組んだのがパワポです。じつはパワポすら使えなかったのです。アイデアを出す。パワポを使ってそれを企画書にする。この作業が私のモヤモヤをスッキリさせてくれました。

何らかの企みを考える。その企みを整理し、分かりやすく言語化して企画書にする。企画書を見た相手が驚いたり喜んだりしてくれる。それが楽しくてしょうがない。言うなれば企画屋さん。普通といえば普通の職業なんですけど。これが自分の生業(なりわい)なのだ。そう気がついてスッキリしたわけです。

それ以来、毎日企画書をつくっています。頼まれてもいないのに。なぜならその仕事が楽しくてしょうがないから。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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