ガマンする仕事はダメ。人間はやりたい仕事をすべき
<変人・安田の境目コラム>
「イヤな仕事を頑張ってやっている、だからエラい」という考え方もNG!
誰かがやらなくちゃいけない。だから仕方なくやっている。本当はやりたくない。みんなのために犠牲になっているのだ。だからエッセンシャルワーカーは偉い。もっと報酬を増やすべきだ。そういう意見が多いですよね。
でも私は反対です。
ガマンの代償として報酬を支払う。そんな仕事は無くしたほうがいい。本気でそう思っているからです。そんなのは綺麗ごとだ!と言われそうですけど。
でも綺麗ごとって大事でしょ。絶対に戦争はしちゃいけないとか。みんなの地球を守ろうとか。嘘をついちゃいけないよとか。
綺麗ごとは大事。いや、綺麗ごとこそが重要なのです。子供みたいなことを言うなとか。夢を見てるんじゃないぞとか。言われることは分かってますけど。でも夢みたいなもんじゃないですか。子供みたいなもんじゃないですか。私たち人間って。そして大人って。
月までロケットを飛ばしたり。そもそも空を飛ぼうとしたり。バーチャルリアリティゲームとか。巨大な遊園地やゴルフ場を作ったりして。おバカにも程があるんですよ。
だけどそれが人間なのです。おバカで、子供じみていて、夢ばっかり見ている。きっと他の動物からは鼻で笑われていることでしょう。でもそれでいいのです。それが人間というものなのです。問題は人間がその本質を見失っていること。それこそが一番の問題だと思うのです。
やりたいことを本気でやる。それこそが人間の本質!
ストレスを溜めながら、必死で稼いだお金で買い物をする。しかも必要のないものを買ったり。必要のない場所に行ったり、必要のないことばかりしたり。それが人間なのです。
なぜそんなことをするのか。それはやりたいからです。仕方なくやってるんじゃない。誰かのために我慢してるんじゃない。自分がやりたいのです。
それを認めなくちゃいけない。認めないからどんどんしんどくなる。ストレスが大きくなっていく。やりたいことをもっと本気でやればいい。だってそれが人間の本質なのですから。
1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。