働き方

腕はあるが稼げてない人に稼がせてあげる会社を作る

投稿日:2022年3月21日 / by

<変人・安田の境目コラム>

もう、今あるビジネスモデルで会社を続けていけると思ってはいけない

すべての人には、その人にしかない役割がある。これは間違いないと、私は確信しております。問題はお金なのです。それってお金になるの?そんなので食っていけるの?となってしまうこと。

私はこう考えています。仕事とは「誰かの役に立つこと」であると。たまたまそれがお金になれば、いわゆる世間的な仕事になっていく。

稼げてない人を稼がせてあげる仕事
だけどお金にならないこともある。代わりに食事を奢ってくれたり。何かをくれたり、やってくれたり。感謝の言葉を述べられたり。本来はそれでもいいはずなのです。得意と不得意の交換。そうやって人類は発展してきたのですから。誰かの役に立てば、ちゃんと生きていけるはずなのです。

だけどそれではお金が稼げない。現実問題として家賃が払えない。ガス代も電気代も払えない。スマホを持つこともできない。つまり生活ができないじゃないか。おっしゃる通りです。お金という便利なものに、私たちは完全に慣れきってしまってる。お金がないと生活できない仕組みに、社会全体がなってしまっているのです。

だからこそ。経営者がやるべきはここだ!と思うわけです。

「それは儲からないでしょ」と思えることをマネタイズする。それがこれからのビジネス!

すごく喜ばれて感謝されるスキル。そんなスキルがあるにも関わらず、お金を稼げていない人たち。こういう人たちを、稼げるようにしてあげるのです。

まずは会社のビジョンをしっかり打ち出すこと。するとビジョンに共感した人たちが集まってくる。問題はここからです。すぐ儲かるかどうか人選しないこと。大切なのはビジョンへの共感度です。そしてやる気です。言い換えるなら、本気で誰かに貢献したいという気持ち。これがある人を採用する。そして得意スキルを活かしてあげる。

一人ひとりの能力を引き出し、それを掛け合わせて仕組み化し、ビジネスモデルを練り上げる。これこそが現代経営者の仕事なのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について