働き方

会社を作って“深く”成長させる、という人生の選択肢

投稿日:2022年4月4日 / by

<変人・安田の境目コラム>

自分で会社を経営するのは楽しい。ただ、そこで目指すものは何かと考えると…

大きな会社の社長。それはすごく刺激的で、楽しいだろうと思います。やることも、動かす資金も、社員の数も、顧客の数も、桁違いに大きな会社。私はそんな大きな会社をつくった経験がありません。最大でも200人ぐらいの社員数でした。

だからそのダイナミックさを、一度は体験してみたい。そういう気持ちが燻っています。

会社を深く成長させるという選択肢
一方で、自分はもういいや、という思いもあります。200人ですら、自分には重すぎたからです。

会社が大きくなっていく過程は、本当に刺激的で面白い。たかが200人でしたけど、その刺激は十分に味わえました。そこに全く後悔はありません。もう一度人生をやり直したとしても、やはり拡大を目指すのではないでしょうか。

でもその続きをやりたいとは思わない。これが今の私の正直な気持ちです。あの先に自分が求めるものがあるのかどうか。これは考えるまでもなく答えが出ました。なぜなら、やっている時すでに、何か違うと感じていたからです。

規模を拡大させるばかりが会社経営の目的ではない、と考える

事業は楽しい。会社経営は面白い。だからもう一度社長になったわけです。また新たな会社をつくって、人生をもっと豊かにしていきたい。

だけど前とは違う。目指しているものが根本的に違うのです。大きくするのではなく、深くしたい。1社ではなく、幾つもやってみたい。同じメンバーではなく、いろんな人とやってみたい。これが現在の私の心境です。

だから楽しそうなことを見つけては、一緒にやりたい仲間を探す。その仲間と新たな会社をつくり、どんどん深く成長させていくのです。いろんな仲間と、いろんな事業を立ち上げて、深く深く成長させて、もっと適した人に引き継いでいく。

これが私の事業ビジョンです。深く楽しく豊かに、生きたいのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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