働き方

人の「習慣」に入り込めれば御社の商品はすぐ売れる

投稿日:2022年7月4日 / by

<変人・安田の境目コラム>

私、安田のポッドキャストのフォロワーが急に増えたきっかけは…

今は亡き、石原明さんというコンサルタント。彼の番組に呼ばれたことで、私のポッドキャストはフォロワーさんが激増しました。

書籍を販売するために、出版社の営業は面取りをします。書店で平積みする場所を確保すること。書店の棚にあるだけでは、見つけてもらえないからです。

このふたつに共通すること。それは習慣へのアプローチです。

売上を上げるコツは、人の習慣への入り込み方
石原明さんの番組を聞く、という習慣を持った人。書店に行ったら平積みコーナーを眺める、という習慣を持った人。ここにアプローチする。

石原明さんの番組に私が登場する。平積みコーナーでホリエモンの書籍の隣に並ぶ。これは同じ意味を持っています。私のことを知らない人、もしくは私が目的ではなかった人。その目の前に私という商品を並べること。

もちろん石原明さんの番組には、そう簡単には呼ばれません。書店の平積みコーナーにも、簡単には並べてくれない。そこは狭き門なのです。

だったら道端に並べりゃいいじゃん。だったらTwitterで宣伝すればいいじゃん。その通りなんですけど。残念ながらそれでは売れないのです。なぜならそこには人がいないから。

人はどういう習慣を持って、どういう場所にいるのか。そこが効く宣伝の第一歩

私のTwitterのフォロワーさんに、私の本の宣伝をする。これは十分に成立します。ただしある程度のフォロワーがいればの話。フォロワーが私に興味を持っていればの話。

私のフォロワーなのに私に興味がない?そんなことがあり得るのか。もちろんあり得ます。たとえばフォローバックです。フォロワー数を増やすために、お互いにフォローし合う行為。興味はないけど自分のフォロワーを増やすためにフォローしている。そんな人の本など目に留まりません。だからそこに並べても売れないのです。

何に興味があり、どのような習慣によって、そこに来ているのか。ここをきちんと考える。それが習慣を制する第一歩なのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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