
商品が売れるかどうか、「作文」してみれば判定できる
<変人・安田の境目コラム>
自分の商売を「短い文」で書き出してみる。それだけで売れるか否か、ひと目でわかる
売りたいものがあるのなら、まずは書いてみましょう。それがどういう商品なのか。誰にとっての、どういう価値があるものなのか。
私のおすすめは潜在マーケットです。それは自分が何を買いたいのか、まだ分かっていない人たち。なぜならそこは自分だけのブルーオーシャンになる可能性があるから。
では何を買いたいかわからない人に、どうやって商品を売ればいいのか。そのスタート地点は悩みと課題です。人は生きている限り、悩みや課題がなくならないのです。
〇〇な悩みを持った人。〇〇という課題を持った会社。ここがスタート地点です。もし、その悩みや課題を持った人が、この文章を読んだら、どう感じるか。そこを意識しながら、文章を書くのです。
できるだけ短い文章で、誰にどういう価値をもたらす商品なのかを書いていく。最初になんと書いてあれば、読もうという気が起こるのか。どのような順番で書けば、この商品が欲しくなるのか。顧客の気持ちになって、一文一文練り上げていくのです。
商品ページやお店ページは、この文章が土台となります。
もちろん文章だけのページだと、読んでもらえない可能性があります。だから文章の間に写真を入れたり、文章の代わりにグラフやイラストを入れたりして、読みやく分かりやすくなるように工夫していく必要があるのです。
だけど土台は文章です。短文を組み合わせた、箇条書きの作文のような文章。何かを売りたいのなら、まずはこの文章を磨き上げること。これしかないと私は思っています。
それは「コンセプト」であり「販売シナリオ」でもある。それが不十分な商品は、売れない
これってこんなにいい商品なんだよ。絶対いいから1回使ってみてよ。という売り込みを書いてみる。そして書いた文章を自分で読んでみる。売る側ではなく買う側の立場で。そんな商品は一切買う気がなかった立場で。
すると見えてくるはずです。なぜ自分の商品が売れないのかが。
1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。