働き方

正社員より非正規雇用の方が高収入になる世の中へ

投稿日:2022年10月17日 / by

<変人・安田の境目コラム>

いまでも正規社員と非正規社員が居る会社はある。けど、これからの会社は変わる

雇用関係で成り立つ組織。それがこれまでの会社です。雇用しないで成り立つ組織。それが雇わない会社です。前者に違和感はない。後者にはすごく違和感がある。そういう方が多いのではないでしょうか。しかし、どちらも歪な組織なのです。

100%雇用だけで成り立つ組織。100%非雇用で成り立つ組織。もちろん業種や職種によっては、それがベストだという会社もあるでしょう。だけどほとんどの会社は、その中間に位置すると思われます。

正社員より非正規の方が高収入な逆賃金格差の時代
すなわち100%雇用だけではない、100%非雇用だけでもない、“その中間がいいよね”という組織。私はそれをハイブリッド型組織と呼んでいます。それは雇用者と非雇用者が入り混じった組織です。なんだ今までと同じじゃないか。きっとそう思われるでしょう。

正社員+派遣やパートなどの非正規雇用の人材。確かにそんな組織はこれまでにもたくさんありました。だけど、私が提唱する組織はちょっと違います。

今まで正社員の方が給料が高かったのが、おかしかった。とも言える

正規雇用は安定している。休日休暇も社会保険も完備されている。希望すれば定年まで努められる。ここまでは同じです。だけど収入は非正規よりも少ない

なぜ非正規より少ないんだ!と怒る方もいるでしょう。だけどこれが合理的な着地点なのです。ずっと雇い続けなくてはならない。一度増やした給料は簡単には減らせない。これが会社から見た正規雇用だからです。

やったらやった分だけ。今の実力に応じた適正な報酬。それは業務委託やフリーランスなどの、非正規雇用だからできることなのです。実力が下がり、結果が出なくなれば、発注しなければいいだけだから。

つまりこれから生まれる二択はこうです。
安定しているがそんなに稼げない正規雇用
不安定だけど自分次第でいくらでも稼げる非正規雇用
このふたつが程よく入り混じった組織。それが私の提唱するハイブリッド型組織です。

そんなのは嫌だ。終身雇用で、福利厚生も充実していて、収入も増え続ける正規雇用がいい。
そのお気持ちよ〜く分かります。だけどそんな仕事はもうないんですよね。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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