働き方

【質問】あなたには「仕事を選ぶ自由」は本当にあるのか

投稿日:2022年11月21日 / by

<変人・安田の境目コラム>

自由に働きたいからフリーランスになる?!それ、本当に自由ですか?

自分で商品開発して、自分で集客して、自分で条件交渉して、自分の手で納品する。これが理想的なフリーランスの姿です。商品がなく、集客もせず、納品だけすることも、もちろん可能です。

だけどそうなると、同業者との競争は避けられません。もっと安くして、とか。もっと早くして、とか。この条件は絶対!とか。このようなフリーランスは社員とあまり変わりません。いや、社員の方がずっといい。だって労働法に守られるのですから。社会保険にだって入れるのですから。

自分だけの商品を持っている。
自分の手で集客もできる。

これがあるからこそ、相手との交渉も可能なのです。単なる下請けで集客もできないのなら、相手の条件を飲むしかありません。

あなたには「仕事を選ぶ自由」は本当にあるか
自分の商品を持ち、自分で集客ができること。考えてみれば、これがすべての人のスタンダードなのです。これが本来のあるべき姿。

自分で商品開発しなくていい。言われたものを納品するだけ。自分で集客しなくてもいい。依頼された仕事を受けるだけ。一見とても楽なようですが、それと引き換えに大きなものを失っているのです。それは条件交渉できる余地。代わりが利く人材には、仕事を選ぶ権利がないのです。

あなただけの価値、あなただけの仕事、そして、あなただけの自由は、ありますか?

社員であっても、フリーランスであっても、社長だとしても、まったく同じ。選べるか、選べないか。それは自分次第なのです。

自分だけのスキルを磨き、自分にしか出来ない価値を生み出し、自分に発注したい人とどんどん繋がる。こうなったら自由です。社員をやるのも良し、フリーになるのも良し。

これが出来ない人はフリーになってはいけません。とにかく会社にしがみつくのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda2
1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について