働き方

中間管理職をなくしてAI化すれば会社の利益は増える

投稿日:2022年12月5日 / by

<変人・安田の境目コラム>

上司が部下に指示を出していく流れの中で、どんどん仕事がダメになる現実

やるぞ!と決めてもなかなか実行できない。これだ!と確信したことが間違っていたりする。だって人間だもの。

自分自身の状況を客観的に判断し、今やるべき最適な行動を指示する。その指示通り寸分違わず実行する。これができれば人生は成功したも同然。だけどできないのが人間なのです。

中間管理職はもういらない
まず客観的な判断ができない。次に最適な指示を出せない。そして指示通りに実行することもできない。かなりダメダメな状態に見えますが、これが普通の人間なのです。自分という人間を的確にコントロールすることでさえ、これだけ難しいということ。ましてや他人を動かすなんて、至難の業だと思いませんか。

この至難の業を繰り返しているのが会社組織です。上司が部下に指示を出し、指示を受けた人がさらに部下に指示を出し、それを聞いた部下が実行する。指示と実行の間にどれほどのズレが生まれるか。おそらく半分も実行されれば奇跡的な組織だと思います。

言い方、聞き方、相手への感情。伝える力、理解する力、知識、経験。あらゆるバランスが整って、ようやく半分というところでしょう。指示と実行はズレだらけなのです。

中間管理職をなくして、指示と実行のズレを排除するだけで利益は増える

ズレるとそこから利益がこぼれます。利益のダダ漏れ状態。これが普通の会社です。新たな事業に取り組むことも大事ですが、まずは利益のダダ漏れを塞ぐこと。

ではそのためには何が必要か。

答えは簡単です。コミュニケーションから人を排除すること。これ以外に方法はありません。指示・管理・評価を完全にシステム化するのです。

相手の能力と理解力に合わせた的確な指示。もちろん感情など交えない。できない人にはより丁寧に、その人に合わせた改善案を指示する。指示と実行にズレがあれば、その瞬間にアラートが鳴る。あくまでも無機的に。感情など交えずに。人が人を管理する限りムダはなくなりません。管理という仕事は人間には不向きなのです。

※この「中間管理職排除→AI化構想」について、安田氏がより詳しく解説しているこちらのYoutube動画もどうぞ併せてご覧ください。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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