働き方

楽しく稼げる仕事。それは「好き」と「得意」の間にある

投稿日:2022年12月19日 / by

<変人・安田の境目コラム>

憧れの職業はなんですか。当然、あなたはその仕事が好きなのですよね?

サッカー選手になりたい。
お笑い芸人になりたい。
ミュージシャンになりたい。
アイドルになりたい。

そういう人たちにとって、プロサッカー選手や、人気のお笑い芸人や、アイドルやミュージシャンは、さぞかし羨ましい存在でしょう。

楽しく稼げる仕事のコツ
しかし私は全く羨ましくありません。だってそんな仕事好きじゃありませんから。いや、好きじゃないどころか嫌いです。きっと毎日が不安で押しつぶされるでしょう。

試合で活躍できなかったらどうしよう。
面白いことが言えなかったらどうしよう。
いい音楽が作れなかったらどうしよう。
ファンの人に嫌われたらどうしよう。

不安だらけの人生。そんなのは絶対に嫌です。だったらどうなりたいのか。私が送りたいのはもっと穏やかな生活。それは得意なことが生かされる人生。つまりそれが境目研究家というわけです。

たぶん私は自分で選んで境目研究家になったわけではないのです。生まれつき、元々の、境目研究家なのです。私はただそれを職業にしただけ。

「好きなことを仕事にする」ではなく「得意なことをゲーム感覚で楽しむ」のがコツ

私は物事の境目を考えるのが得意なのです。その多くはどうでもいい境目です。友達と親友の境目とか、愛とLOVEの境目とか、飛んでると跳んでるの境目とか。なぜ棒高跳びはあるのに、棒幅跳びはないのか。なぜ短距離走は100mなのか。そんなことが気になってしょうがないのです。

だけどこんなことを考えても、まったくお金にはなりません。だから私はその延長で、売れる商品と売れない商品の境目とか、いい顧客とよくない顧客の境目とか、活躍する人材としない人材の境目とかを、仕事として考えているのです。

私にとって大事なのはゲーム感覚です。これがないと仕事がつまらなくなってしまいます。つまらないけどお金のためにやる仕事。これほど苦痛なことはありません。だからゲームにしてしまうのです。

「頑張ってお金を稼ごう」ではなく、「いかにして楽にお金を稼ぐか」というゲームにする。「頑張って稼げない人」と「楽して稼ぐ人」の境目を考える。得意を生かしてゲーム感覚で仕事をする。これが私のライフスタイル。人生とは得意(ギフト)を活かすゲームなのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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