働き方

ビジネスはどのくらいまで大きくするのが正解か考える

投稿日:2023年1月23日 / by

<変人・安田の境目コラム>

会社やビジネスはただ大きくすればいいわけではない。では、どうするのが適正なのか

私は現在4つの会社を経営しています。こう書くとやり手経営者に見えますが、全くそんなことはありません。4つとも、とても小さな会社だからです。

最初につくったのは私の個人会社。その名も安田佳生事務所。最初は私一人でしたが、今は妻と二人でやっています。子供(現在3歳)が大きくなったら、家族で経営したいと思っています。

旅行しながら商品を考えたり。食事しながら戦略を練ったり。究極の公私混同。それが家族経営の醍醐味です。

ビジネスはどこまで規模拡大するのが適正か
稼ぎが増えれば楽しいでしょう。だけど稼ぎが全てではない。好きなことをやって、いろんなことに時間も使いたい。だけどやっぱり貧乏は嫌だ。ある程度は稼ぎたい。ワガママだけど、これでいいのだと思います。

仕事は好きで楽しくて、安心して生きていけるぐらいに稼げるのがいちばんいい。たまには旅行にも行けるぐらいがいい。他の3社も基本的には同じです。

どういうのが快適で、楽しくて、幸せに感じるか…その尺度で考えることが大事

この人たちと一緒に、こんなビジネスがやれたら。会社がこれくらい大きくなったら。ひとりこれくらい稼げたら。楽しいだろうな。

組む相手が変われば、目指す会社像も変わります。売るべき商品も、価格も、快適な仕事のやり方も、組む相手によってそれぞれ違う。

だから会社ごとに決めるのです。どのクオリティの商品を、どれくらい売っていくのか。どの規模で止めるのか。いつまで一緒にやるのか。最後はどうするのか。

好きな人と、好きな仕事を、好きなだけやって、好きなだけ稼ぐ。無理はしない。あくまでも楽しく、快適に。だけどきっちり稼いでもいく。これがスモール・ビジネスの程よいあり方だと思うのです。大事なのは価値観の合う人と組むこと。ここを間違えたら全ては台無しなのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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