働き方

社内の正社員vs外部委託、人材は使い分けしなくては!

投稿日:2023年3月6日 / by

<変人・安田の境目コラム>

とくにスモールビジネスの展開で大事になる、「会社が生き残っていく」ための戦術

経営者自らが行うSNS発信。これはもう避けては通れないでしょう。たとえば採用。たとえば集客。ここに莫大な広告費をかけるか、SNSのみで実現するか。これはもう天地の差です。

正社員と外部委託、人材の使い分け方法
同様に雇わない経営も、避けては通れないでしょう。どう考えても小さな会社では、採用できる人材が限られてしまうから。

仕事をこなす人材は正社員で。安定と定着を引き換えに採用するのです。
仕事を生み出す人材は業務委託で。リスクと価格を引き換えに発注するのです。

新しい商品を開発し、新しい売り方を考え、新しい事業を立ち上げる。こんなことを社員にやらせてはダメ。社員にやらせるべきは、時間と成果が比例する仕事です。結果が出たら大きい。結果が出ないと無駄になる。そういう仕事は社員には向かないのです。

時間を買うなら正社員。成果を買うなら業務委託。このことを理解していないと、スモールビジネスでは生き残れません。これまでの常識を見直すのです。

営業活動も、役割ごとに細分化して、社内人員と外部委託を使い分けるべき

営業はどうでしょう。社員が行うべきか。業務委託に任せるべきか。これは2パターンに分かれる、というのが私の予想です。

営業は集客(リード獲得)、商品説明(プレゼンテーション)、クロージング、顧客フォローという、4つのパートで出来ています。集客とクロージングに属人的なスキルを求めるなら、営業は外部委託すべきです。私なら売れる、という人材は採用しにくく、定着しにくいからです。

私のオススメは、集客とクロージングをシステム化(無人化)してしまうこと。現代人は営業されることが嫌いだから。

そして商品説明と顧客フォローを属人化するのです。この仕事は社員に向いています。とにかく説明が丁寧。買った後のフォローがすごく安心。これは時間と質が比例する仕事。紹介とリピートがどんどん増えていくのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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