
WebサイトやLPにどんどん営業をさせなくちゃ、ね
<変人・安田の境目コラム>
人間が出かけていって商品を売り込んでくる…そんな営業ばかりでは、ないでしょ
私はDMを考えるのが大好きでした。小さな冊子を作って企業に送ったり。タクシー広告のポケットに入れたり。
「週に2回以上、社員を怒鳴りつける経営者の皆様へ」
「犯人は社長です」
これは昔つくったDMのキャッチ。キャッチで引きつけて、イラストと短いコピーだけの冊子を読んでもらうのです。イメージは4コマ漫画。さらっと読めて、それでいて心に残る。何かが引っ掛かる。問い合わせしたくなる。年間1万件以上の問合せが来たこともあります。DMを通じた駆け引き。経営者との心理戦。とても楽しかったです。
他にも色々やりました。本を書いたり、講演をしたり。形は違いますが基本的にやっていることは同じです。お問合せ頂くための心理戦です。
でも時代は大きく変わりました。紙のDMを送るのはかなり非効率です。多くの人は本を読まなくなったし、コロナで講演もできません。今や私の主戦場はオンラインです。
日々発信しているTwitterはDMのキャッチコピーと似ています。ブログやYouTubeはDMの本文といったところでしょうか。興味を持った人がフォロワーになり、その中の何人かがWebサイトを見に来てくれます。いわゆるPV。これは資料請求のようなものです。昔ならここで誰かが営業していました。
サイトやLPに営業をさせる。しかも「優秀な営業」をさせるには…
だけどオンラインには営業マンがいません。だからWebサイトやLP自身に営業してもらう必要があるのです。
ここで重要なのが営業スキル。人間の営業マンにすごく売れる人とまったく売れない人がいるように、Webサイトにも明確な違いがあります。
人の話を全く聞かない。自社の商品説明ばかりしている。これはダメダメなWebサイト。
相手の課題からスタートする。課題によって提案内容を変える。これが売れるWebサイトなのです。
1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。