働き方

会社の景気を良くするために、経営者がするべきこと

投稿日:2023年5月29日 / by

<変人・安田の境目コラム>

国民が豊かになるためには、国民がお金をたくさん使う必要がある。ですよ、ね?

国民の多くは労働者であり、同時に消費者でもあります。だから国民がお金を使わないと、国民自身が貧乏になっていくのです。そんなことは分かっている。だが貧乏だから金がないのだ。ないものは使えないだろう。そう言われてしまいそうです。

でもこれしか方法がないのです。誰かがお金を使うからお金が回るようになって、いろんな店や会社が儲かって、みんなの給料も増えていく。給料が増えるから、もっとお金を使えるようになって、店も会社も潤う。また給料が増えていく。

素晴らしい循環ではありませんか。そのスタートはどこなのでしょうか。

経営者が会社の景気を良くする方法
まず庶民がお金を使う。これは無理があるでしょう。だって使うお金がないんですから。では大金持ちがお金を使うのはどうか。ちょっと人数が少なすぎます。

スタートは経営者。これしかないと私は思います。もちろん経営者だって、お金持ちだとは限りません。だけどスタートはここしかない。経営者がお金を使うために、まず自分の脳みそをふたつに分けて考えるのです。

社員の給料を上げるために、商品を高く売って売上を出す。経営者はそれを目指さなくちゃ

私自身も経営者であり、なおかつ個人消費者でもあります。個人消費者としての私は、やっぱり節約を考えます。これは仕方のないことでしょう。

しかし経営者としての私は、この脳みそを切り替えなくてはならない。いつも自分にそう言い聞かせています。良いサービスや良い人材に、高い報酬をきちんと支払うこと。これをやらないと自社のサービスレベルが上がりません。結果、安売りするしかなくなる。

安ものに会社のお金を使うのではなく、高くていいものに会社のお金を使う。結果として商品やサービスの質が上がり、高くても売れる商品が出来上がる。

高く売るには質の高い販売戦略も必要です。当然ここにも予算を使う。安い業者に仕事を頼むなんて愚の骨頂です。まずは経営者がいいものを高く買う。ここが全ての始まりなのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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