働き方

切る客と残す客、はっきり区別するのはいいことです

投稿日:2023年6月5日 / by

<変人・安田の境目コラム>

マスクをするかしないか。自分の好き嫌いで選んで、決められる世の中になりました

私自身は3月13日をもってマスク着用をやめました。医療機関に行く時以外はまったくマスクをつけていません。電車に乗る時もマスクをしないし、スーパーや百貨店で買い物をする時もマスクをしません。だけど決められたルールは守ります。

たとえばマスク着用がルール化されたお店に入る時。そこに入るならマスクを付けます。だってその店のルールなのですから。嫌ならその店に行かなきゃいいだけ。だから私は余程の理由がない限り、そういう店には行きません。なぜならマスクをするのが嫌だから。

客を、区別して選ぶのはいいことです
マスクについてはいろんな議論がありますし、私も自分なりの意見を持っています。でも基本的には自分で決めたらいい、他人が決めることではないと思います。

親は大変でしょうね。子供の感染や、発育や、コミュニケーションなど、色々考えなくちゃいけない。子供は自分では決められないですから。

そして大変なのはお店です。これからどういうルールでいくのか。個々人に任せられたということは、自分たちで決めなくちゃいけないということ。判断によっては顧客を失うかもしれません。

星野リゾートの社長は、スタッフ全員がマスクをしないように取り決めましたが

星野リゾートのように、全スタッフがマスクを外すと決めるのか。あるいは顧客にまで、マスクの着用をお願いし続けるのか。おそらく大半はこの中間でしょう。スタッフはマスクをします。顧客のマスクは自由です。こういうお店が一番多そうです。

職種ごとに分ける店も出てくるでしょう。調理はマスクありで接客はマスクなしとか。いずれにしても、ルールを決める必要が出てきます。アクリルの板を取り払うべきかどうか。消毒や検温は続けるべきかどうか。

マスクや検温をやり続けることで、「この店は安心だ」という人には選ばれるでしょう。
だけど一方で、「こんな面倒な店は嫌だ」という人には、敬遠されてしまいます。

マスクを機に顧客を選ぶという感覚が芽生える。これはとても良いことかもしれません。

※「顧客を選ぶこと」がなぜ良いのか。「企業が顧客を選ぶからこそ、その企業は顧客から選ばれる」という理屈を、安田氏がわかりやすく解説してくれている別コラムを、こちらで読むことができます。どうぞ、併せてご覧ください。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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