働き方

フリーランスの方、売れるためにまず価格表を作りましょう

投稿日:2023年7月3日 / by

<変人・安田の境目コラム>

値段も書いていない寿司屋は怖くて入る気になれない…ってこと、ありますよね

私はフリーランスの人からよくこんな相談を受けます。商品はあるけど売れない。新規のお客さんと出会えない。どうしたらいいでしょうかと。

商品や今の取り組みを聞いていろいろアドバイスするのですが、多くの方に共通しているものがあります。それは価格表がないこと。これがないとそもそも商売できません。店に商品を並べて価格提示する。これが商売の第一歩です。集客や買ってもらうための工夫はその次のステップです。まずは価格のついた商品を並べること。

フリーランスがもっと売れるためにはまず価格表を作ること
買う側の立場で考えてみると、当たり前の話だと思います。

どんな商品を扱う店(人)なのか。いくらで売られているのか。最低限これがないと買いようがありません。ああ、果物屋さんなのね。品揃えはこんな感じなのね。価格はこれぐらいなのね。ここが商売のスタートラインです。集客や単価アップはこの後のお話。

バナナを探している人なら、バナナの品質と価格を伝える。どの果物を買うか迷っているなら、オススメの果物を提案する。そもそも客が来ないのなら、どうやってお店に来てもらうか考える。それは開店後にやるべきことです。まずはお店を開けなきゃいけない。そのために商品を並べて、ひとつひとつに値段をつけていくのです。

どうして価格表を作らずに商売しようとするのか…気持ちはわからないでもないですが…

価格表=私は何屋さんか
価格表=どんな商品があるのか
価格表=それはいくらなのか
あればとても買いやすい。ないととても買いにくい。

だから価格表を作りましょう。それが私からフリーランスへの提案。これまで何十人にこの話をしたことでしょう。でも残念ながら作る人は少ないのです。私にはそれが不思議でなりません。

内容によって価格が変わるから、詳しく聞いた上で価格提示したい。そういう方がとても多いです。問い合わせが来るのなら、もちろんそれでいいんですけど。問題は問い合わせが来ないこと。そりゃあ来ないですよ。だって何がいくらで売られているのか、全くわからないんですから。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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