働き方

メールしないでいきなり電話してくる人の、ダメなところ

投稿日:2023年9月11日 / by

<変人・安田の境目コラム>

まだまだ普通に居ますよね。何かあると、すぐに、直接電話してくる人…

私はいきなり電話してくる人が苦手です。時間を奪われることも確かですが、それ以上にレスポンスが難しいから。
お互いにとって時間の無駄だと感じるのです。

質問や悩みがある時はメールで事前に知らせてほしい。そうすればいろんな準備ができます。お互いの時間を無駄にせず済むのです。

いきなり電話してくる人のダメなところ

メールより電話という人の多くは、スピードを優先している訳ではありません。スピードを優先するならメールの方が早いのです。なぜなら相手がきちんと準備できるから。

電話を好む人の多くはまだ質問が固まっていません。私は何に悩んでいるのか。どういう質問をすれば良いのか。それすらも相手に委ねているのです。
さらに都合が悪いことに本人はその事実に気がついていません。「これが聞きたいんだ」と言いながら、何が聞きたいのか分からない。

まず書いてみましょう。そうすれば自分の頭の中が見えます。書けないとしたら、まだ質問が固まっていないということ。固まっていない質問には答えようがありません。

まだ明確ではないがこういう部分で悩んでいる。せめてそのように伝えていただければ考えようがあります。質問を補足することが可能となるからです。

もしかして、こういう悩みではありませんか?
こういうことを実現したいのではありませんか?
そうそう、そうなんだよ。そこで悩んでたんだ。
と話が進んでいきます。

質問をする側も、答える側も、その内容を「見える文字」に書き出すことが大事

明確な質問じゃなくても良いのです。せめてヒントが欲しいのです。まずは自分の頭に問いかけて欲しい。そして書いて欲しいのです。書けば自分の思考が見えます。

これは質問する側も答える側も同じ。それって答えになっていないよね?と言われちゃう人は書いてみましょう。自分が喋っていることばを。
そして読んでみましょう。それが答えになっているのかどうかを。

メールはとても便利です。質問する側も答える側も思考が「見える化」されるから。
メールが苦手という人はちゃんと訓練しましょう。的確な質問をする訓練。的確な答えを考える訓練。それには書くこと一番の近道なのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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