働き方

ビジネスで、競合他社の価格を調べてはいけない説

投稿日:2023年10月23日 / by

<変人・安田の境目コラム>

私、安田の自説ですが…「競合の価格をみて、自社の価格を決めるのはダメ」という理由

競合社の価格を調べて売れる値段を決めてはダメ

実はわたし、同業他社の価格というものを調べたことがないのです。

理由その1:面倒くさいから。
経営者としてあるまじき姿勢ですが、いちいち他社の価格など調べる自分が嫌なのです。

理由その2:同じものはないと信じているから。
同じ商品ではない以上、価格が違うのは当たり前。真面目にそう考えているのです。

理由その3:決めるのは顧客だから。
他社より高いから買わないという人もいれば、そんなの関係ないという人もいる。顧客が納得してくれるならいいじゃない、と思うわけです。

理由その4:いくらで売りたいかが一番重要だから。
いくらで売るかは自分と仲間(社員や取引先)の人生を決定づけるから。こういう人生にしたい。だったらこの値段で売らなくちゃ。この値段で売れる商品を作ろう。売れる方法を考えよう。と思っているから。

「適正価格」というのはどういうものか。それを自分の胸によく聞いてみること

まあ、要するに、他社と比べて価格を決めるのが、嫌なのです。

自分が納得する商品をつくり、自分だったらこの値段でも買うという価格を設定し、どうやったら買ってもらえるのかを徹底的に考える。これが私の基本的なビジネススタンスです。

それで売れなかったらどうするのか。もちろんその時に考えます。
商品に魅力がないのか。それとも売り方が悪いのか。いちばん大切なのは「自分が買いたいかどうか」だと考えています。自分が欲しいものはきっと他の人も欲しいはず。そう確信しているからです。

なぜ自分は欲しいと思うのか。どこにその魅力を感じるのか。きちんとここを伝えれば絶対に売れる。そう信じていますし、実際にそうやって売ってきました。
絶対にやってはいけないのは、自分が欲しくないものを売ることです。そんな商売は成り立たないし、これほど不毛な人生はないと思うのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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