働き方

Googleアルゴリズムに左右されないモノ作りをしなきゃ

投稿日:2023年10月30日 / by

<変人・安田の境目コラム>

つまり、「わざとらしいSEO対策は嫌い!」という気持ちが本音です

私は10年以上前からGoogleのスタンスを信じています。ユーザーにとって少しでも良い情報を上位表示する。これがGoogleの基本的スタンスです。

SEO対策は好きではありません。Googleのアルゴリズムを欺いて「良いコンテンツ風」ページを作る。それでアクセスが増えたとしても、問合せが増えたとしても、やりたくない。コンテンツはより読みやすく分かりやすくなるように、タイトルはよりエッジが効いて記憶に残るように、何度も推敲して書いたものです。

検索アルゴリズムに左右されないモノ作り、とその売り方

そこに「ブランディングという単語を入れろ」「ブランドという言葉をたくさん使え」と言われても気が進まない。アルゴリズムはこうだから、という理屈はよく分かります。だけどそんなコンテンツは美しくない。

芸術家気取りに見えますが、私にはとても大事なことなのです。何しろ書いたものはずっと残るのですから。いつか自分の子孫が見たときに「ご先祖さん、良いこと書いてるねえ」と思って欲しい。

だけど全く売れないのも困ります。いくら良いコンテンツを作ったところで、評価するのはGoogleのロボットです。ロボットが見つけやすくする、評価しやすくする工夫も、確かに必要なのです。

商品作りでも、コンテンツ作りでも、すべては同じ理屈が働く

クライアントにはこんなことを言います。良い商品を作るのは当たり前。だけど何もしないと商品は売れない。なぜなら顧客には商品が見つけられないから。説明しないと商品の良さは伝わらないから。

良い商品を作る工夫と、見つけてもらう工夫と、欲しいと思ってもらう工夫。これはセットなのです。

今はまだアルゴリズムを無視することは出来ません。でもGoogleはきっとその壁を越えるでしょう。アルゴリズムなど考えなくても本当に良いコンテンツを見つけ出すようになる。その日を信じて良いコンテンツを作るのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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