働き方

採用広告も、集客広告も、もっともっと不真面目にやろう

投稿日:2024年1月1日 / by

<変人・安田の境目コラム>

つまらない会社は誰の目にも留まらない。つまらない商品は誰も買わない。そういう時代です

商品開発は真面目に。集客は不真面目に。これが私のたどり着いた結論です。真面目と不真面目のバランスが情報社会を乗り越える鍵なのです。

たとえば採用広告において「待遇がいい、社風がいい、先輩がイキイキ働いている」などの情報はもう無意味です。他社との違いが見えない上に誰もまともには受け取らないからです。

採用広告も、集客広告も、もっともっと不真面目に
30代半ばまでに9割の社員が辞める会社。絶対に管理職にはならない評価制度。5年で辞めることが前提の仕事。社内コミュニケーションがほとんどない職場。こういう情報が人を惹きつけるのです。

集客も同じです。「丁寧な顧客対応、良心的な価格、サスティナブルな社会を目指しています」などの情報は意味がありません。何も言っていないに等しいから顧客に素通りされるだけ。

日本一高い価格設定丁寧な顧客対応は致しませんオタクが喜ぶ社会を実現。人はこのような情報に足を止め、口コミが広がり、集客へと結びつくのです。違和感で足を止め、インパクトのあるキャッチで引き込み、面白い文章を一気に読ませる。私がいちばん好きなゲリラ戦略です。

不真面目さで惹きつけて、接客は、超・大真面目に。そのギャップこそが大事

ただしゲリラは集客にとどめなくてはなりません。ひとたび顧客と接触したら、これでもかと言うほど丁寧に応対する。メールの内容はもちろん、レスポンスの速さ、スケジュー設定、提案の的確さと深さ、そして誠実さ。隙なく、気が利く、至れり尽くせりの対応。これを徹底するのです。

勿論アフタフォローも丁寧に。そうすることで「あそこはゲリラだよね」の次に来る言葉が変わります。「高いだけだよね。納品もゲリラだよね」と言われるのか。「高いだけあるよね。納品は全然ゲリラじゃないよね」と言われるのか。

不真面目な発信で人を惹きつけ、丁寧な仕事でリピートと紹介を増やす。これがオンライン時代の勝ち組企業。
真面目な発信で情報の山に埋もれ、安売りで顧客フォローを丁寧にやる余裕がない。これがオンライン時代の負け組企業。

※「真面目と不真面目の使い分け」について、安田氏がさらに詳しく語っているこちらの別コラムも併せてご覧ください。氏が唱えていることの具体例がわかりやすく書かれています。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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