働き方

「新卒は6年で卒業させる制」が最善である、という理由

投稿日:2024年1月22日 / by

<変人・安田の境目コラム>

前回のコラムで「新卒6年卒業制」というのを提唱させていただきましたが

私は新卒採用を否定しているのではありません。これまでと同じやり方では成り立たない。そう申し上げているのです。新卒は6年で卒業させる。これがベストです。

こうしない限り採用・育成コストを回収することができません。回収できない最大の理由は早期離職です。せっかく育てたのに辞めてしまう。3年目の離職は大きな痛手です。
もうひとつの理由は採用レベルです。ただでさえ人不足のご時世に終身雇用など訴えたらますます採用レベルが下がります。

新卒は6年で辞めさせるのがベスト
6年間でしっかりスキルをつけて卒業してもらう。その代わりに6年間はしっかり働いてもらう。転職市場では高い報酬でスカウトされる。企業は採用・育成コストを回収できる。ここにwin-winの関係が出来上がるわけです。

とはいえ全員が卒業するわけではありません。もう少しここでスキルアップしたい、という人も出てきます。ここで次のキャリアに進みたい、という人も出てきます。6年で卒業してもOK。残って活躍してくれてもOK。選択肢があることで定着率がアップする。採用力もアップする。ここが重要なのです。

辞めて他社に行った人が戻ってくることもあります。大手ではこれをアルムナイ採用と呼んで重宝しています。自社の仕事に精通している上に他社で新たなスキルも身に付けてくる。いわば自力の研修制度。素晴らしいじゃないですか。

他社からの中途組も、本人の世代に応じて、組織内で活用していけばベスト!

新たに加わる社員も出てきます。他社に新卒で入った人の2社目とか。何社かで修行を積んだ30~40代とか。終身雇用を見据えた50~60代とか。
終身雇用を否定していたではないか!と怒られそうですが。それは相手によるのです。20~30代の人に終身雇用など響かない。だけど50~60代になれば当然のことながら終の就職先を探し始めます。

管理職への出世も同じです。現場のスキルを身に付けたい人には響かない。だけどマネジメントスキルを磨きたい人には響く。要はタイミングとターゲットなのです。

同じ人を新卒から老人までひとつの会社で育て続ける。普通に考えたらそんなことは不可能です。今までがおかしかった。ここを認めて早く頭を切り替えましょう。

※「新卒6年卒業制」や「世代別の中途採用のメリット」について、より詳しい解説がこちらの別コラムでご覧いただけます。なるほど、と思わずうなずいてしまう説得力がある提案です。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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