働き方

今はもう、雇う側より雇われる人間の方が強い時代です

投稿日:2024年2月12日 / by

<変人・安田の境目コラム>

かつては会社側から「嫌なら辞めろ」「お前の代わりはいくらでもいる」などと言われましたが…

雇っている側が圧倒的に強い時代がありました。労使のバランスが取れた良い時代になりました。今は雇われる側が圧倒的に強い時代になりつつあります。

雇う側より雇われる人間の方が強い
雇われる側が力を持ち出した理由。それは能力によって生産性に大きな差が出るようになったから。

真面目な人がやれば同じ結果が出る時代には「嫌ならやめろ」「人なんていくらでもいるんだ」と言えました。だけど真面目にやるだけではもう利益が増えない。会社が成長しない。
+アルファの付加価値を生み出さなければならない。それを実現できるのは優秀な人材だけ。こうなると選ぶ権利は人材側に移ります。

もっと待遇を良くしてほしい。
出社せずに仕事ができる環境を用意してほしい。
自分の決済で仕事が進むようにしてほしい。
余計な指示をする上司や不要な会議をなくしてほしい。

優秀な人材の要求は満たされていきます。なぜなら会社は彼らを雇用したいから。優秀な人材は限られているから。

ここまではバランスの取れた良い時代の話です。
問題はここから先。付加価値を生む人材だけでなく、真面目に働くだけの社員も力を持つようになってきました。それは圧倒的な人不足が生み出した結果なのです。

会社側・経営者側にはもう、社員を選ぶ権利はなくなっていることを認識しなくちゃ

もはや黒字社員は全員が選択権を持っています。より働きやすい会社、より待遇のいい会社を選ぶ権利。なぜなら会社は黒字社員がいないと成り立たないからです。嫌ならやめろ。黒字社員などいくらでも採用できる。とは言えなくなったのです。

使えない人材。やる気のない人材。すぐに休む人材。すぐに辞める人材。働く意欲のない人材。こういう人材なら採用可能です。だけどそれでは会社は成り立たない。

もっと成長意欲を持て? 自分の頭で考えろ? それは求め過ぎというものです。
休まず、真面目に、言った通りの仕事をしてくれる。これだけで有り難い。今はそういう時代なのです。選ぶ権利はもう雇う側にはないのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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