働き方

企業の人材採用も、もうやり方を変えなくちゃいけません

投稿日:2024年2月19日 / by

<変人・安田の境目コラム>

求人の告知を出すにも、もはや昔ながらのアピールでは人材が採れない時代です

求職者が社風や待遇を重視していた時代はもう終わり。採用責任者はこの事実を受け入れなくてはいけません。他社よりも良い待遇とか、風通しの良い社風とか、イキイキ働く先輩をアピールしても、採用は成功しないのです。

企業の人材採用は、もうやり方を変えなくちゃいけない
社風や待遇がどうでもいいわけではありません。働きやすい環境や世間並以上の報酬。これはあって当たり前の時代なのです。問題はその先です。ここにしかない何かがあるのかどうか。それが選ばれる条件です。

では普通の中小企業にそんな特別なものがあるのでしょうか。ない、ということであれば作るしかありません。ないものは作りようがない。そう思うかもしれませんが実は可能なのです。なぜなら魅力というものは人によって捉え方が違うからです。

「こんな男のどこがいいんだ」という人と付き合う女性がいるのも、「こんな高いラーメンを誰が食べるんだ」という店が繁盛しているのも、理屈は同じです。

ターゲットを明確にすること。ここからすべてが始まるのです。ほとんどの女性は見向きもしない。多くの客は安い店しか選ばない。これが大前提です。だけど彼女だけは彼の良さを知っている。だけど一部の人だけは常連客になっていく。それは相手の魅力が自分の求めるものと一致しているからです。

多くの応募者に受けようとしている企業には誰も集まらない、という事実を認識するべき

もちろん誰にも好かれない男はいるし、高いだけでぜんぜん流行っていないラーメン店もあります。会社で言えば生活できないぐらい給料が安いとか、パワハラが横行しているとか、休みがまともに取れないとか。それは最低限の必要条件を満たしていないからです。

まともな人であること。高いだけの理由があること。これは必要条件です。逆に言えば、これさえあれば選ぶ人が必ずいるということです。ポイントはアンバランスです。〇〇はあるけど〇〇はない。ここを明確にしてあげること。

決してみんなに受けようとしてはいけません。その瞬間に魅力が消えてしまうからです。中途半端な自己アピールではなく凸凹が明確に見える自己開示。本当の姿が見えないと選びようがありません。選ぶのは相手なのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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