働き方

社員に逃げられないために、経営者は何をすべきなのか

投稿日:2024年3月25日 / by

<変人・安田の境目コラム>

奥さんに逃げられないようにするよりも、社員に逃げられないようにする方が難しい?

お金があれば円満な夫婦になるわけではないし、浮気をしなければ妻が喜ぶわけでもありません。では家事や子育てもしっかり手伝えばいいのか。「そんなの当たり前のことじゃない」と言われてしまいます。

では一体どうすればいいのか。どうやったら妻は喜んでくれるのか。何があれば円満な家庭を築くことができるのか。そこに明確な答えはありません。言い換えるなら「相手によってやるべきことが違う」ということです。

社員の離職を防ぐために経営者は何をすべきか
そう、アカの他人同士が一緒に暮らして、ずっと円満な家庭を築いていくなんて、とても大変なことなのです。その事実を分かっていないとダメ。好きな人と結婚したらうまくいくなんて、ゆめゆめ思ってはいけません。

ましてや雇用は簡単ではありません。離婚が増えたとはいえ離職よりはまだまだハードルが高い。「一度は好きになった人なのだから」「もう少しだけ頑張ってみよう」と思ってくれるかもしれない。だけど従業員はそんなに甘くはありません。ぞんざいな扱いをしたら、あっという間に三行半を叩きつけられてしまいます。

誰かから好かれるのは大変だが、誰かに「嫌われる」のはあっという間だと思え

退職代行会社から離職願が送られて来ると怒る経営者がいます。「なぜ自分で連絡しないんだ!」「社会常識がないのか!」と。でもこれは大間違い。それほどまでに嫌われていたのだ、もう口を聞くのも嫌だったのだと、考えなくちゃいけません。

そもそも代行会社から連絡が来るまで気づかない自分が悪いのです。もっともっと初期の段階で、ほんの少しでも不安や不満が感じられた時点で、きちんと話をしなくちゃいけない。

そのためには普段から相手を見ている必要があるし、話を聞いてもらうための信頼関係も必要です。

女房にさえ、そこまでやってないぞ。と言いたくなるかもしれません。でもそれは女房がよく出来ているだけです。気がついたら女房もいなくなっているかもしれません。弁護士から離婚届が送られてくるかもしれません。本当に大切なら、失いたくないのなら、決してその人から目を逸らしてはいけないのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
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1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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