働き方

群衆が動かすビッグプロジェクトVol.2 ヤフージャパン

投稿日:2013年11月5日 / by

ヤフージャパンの活用事例

バッグデザイン不特定多数の群衆の叡智を結集するクラウドソーシングは、互いに送客しあうメリットがあることなどから、巨大ポータルサイトと提携しているケースが多い。ヤフージャパンは、そうした関係からさらに一歩踏み込んだ形で、商品開発を行うためにクラウドソーシングを活用した。

案件は「気仙椿ドリームプロジェクト」の商品ロゴと商品デザインの募集。ヤフージャパン社内の「復興デパートメント」チームによる被災地支援プロジェクトとして、群衆の叡智が活用された。

「この案件では『Product Design Lab.』というプロジェクトをヤフージャパンとクラウドワークスが共同で立ち上げ、『アストロ・テック』という南三陸のバッグメーカーのバッグ・財布などのデザイン募集や『気仙椿』という気仙沼のハンドクリームを製作されているブランドのロゴ・パッケージデザインをクラウドワークスで募集しました」(クラウドワークス)。

クラウドソーシングでは、多くのクラウドソーサーが企業からの案件に手ぐすねを引いているわけだが、この事例のように被災地支援関連となれば、そのパワーは一層増す。1ワーカーとして、案件に関わることはもちろんだが、社会貢献にも繋がるとなれば、自ずとモチベーションが上がるからだ。

コスメデザインこの事例では、2週間で5万円という予算だったが、最終的に54もの提案が集まった。ドリームプロジェクトは「クラウドソーシングを活用することで、たくさんの人に私たちの活動を知ってもらうことが出来ました」と話し、認知度アップとすぐれた成果の両面での喜びを現した。ヤフージャパンではこの他、テープ起こし、アニメーション動画作成、電子書籍の表紙デザインなど、幅広い分野でクラウドソーシングを活用している。

災害等の支援における活動は、誰もが潜在的であっても手を差し伸べたいと思っている。こうした時に、きわめて効率的に不特定多数の群衆の叡智を結集できるクラウドソーシングは有効な手段となる。そこに大企業が絡むことで、その輪はさらに大きくなる。この事例からみえるのは、そうした際における、クラウドソーシングの無限の可能性といえるだろう。

(取材協力=クラウドワークス)

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