働き方

化かし合い面接に代わる次なる採用基準

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面接での好印象はマイナスこそないが、決め手にはならない時代に

面接での好印象はマイナスこそないが、決め手にはならない時代に

「退職理由はなんですか」(面接官)。「上司の性格が悪くやってられなくなりまして…」(転職希望者)。こんなやり取りが、実際の採用面接で行われることは99%ない。そういうと落とされると思うからだ。だが、ほとんどの人がそうだとすると、一体、面接とはなんなのか…。

エン・ジャパン(株)(東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が転職希望者に行ったアンケートで、「うまく回答できなかった質問」のトップ3は「退職理由」、「何か質問はありますか」、「志望理由」。退職というとネガティブになりがちだけに答えにくいのが理由のようだ。その結果、「前の会社で学んだことを活かし、貴社でステップアップしたくて」といった、無難な回答がされることになる。

採用において、面接は不要とはいわない。だが、本音を言うことがほとんどないのだから、実質的には不要といっていい。優秀な人材を次々と獲得するソニックガーデンでは、いきなりトップ面接で時間はわずか15分で終了。あとはスキルテストや課題を数か月に渡ってこなしてもらい、社員とも納得いくまで話をする。インターンシップ形式の実践テストの様なイメージだ。

欲しいのは、面接で印象のいい人材ではない。優秀な人材だ。従って、面接では人柄だけを見極め、あとはひたすら実践と社風への適応を見るだけで十分だろう。面接では退社理由など必要ない。大事なのは、今何ができるのかだ。昨今は、社員による紹介制度も増えており、得体のしれない人材を見極める意味での面接も減少の方向だ。辞めた社員のUターンを受け入れる制度もジワリと広がりつつある。

同調査では、面接を受けた数もヒアリングしている。それによると「5社以上」が51%にも及ぶ。なんと無駄なのか…。面接の前には当然、書類選考もあるハズで、その上での結果なのだから、かけられている時間と労力はかなりのものだろう。

人口減少と企業寿命の短命化で、今後、労働市場の流動化は加速する。その大きなうねりの中で、従来の面接という手順は、変質せざる得ないハズだ。一方で、とりあえず入れてから判定する、文字通り“試用期間”の重要性が増していくだろう。つまり、これから転職を成功させるためには、明確な武器がなければいけないということだ。しっかりと、資質を見極めてもらえるのだから、極めて健全な方向へ向かう、ということになる。

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