
フリーランスの全てが分かる“実体本”が完成
フリーランスの等身大のライフスタイルを凝縮
フリーランスという言葉に違和感がなくなりつつある。ネットの普及によって、誰もが手軽に仕事を見つけることが可能になったことが大きな要因といえるだろう。なかでもオンラインで不特定多数のスキルを案件とマッチングするクラウドソーシングの急拡大は、大きな追い風となっている。
2011年度に約44億円だったクラウドソーシング市場は、2017年には1474億円に達するとの予測もあり、働き方に変革をもたらすムーブメントになりつつある。副業で活用する人もいれば、フリーランスとしてそれだけで生活するような人もいるが、いずれにせよ“フリー”で仕事をする人は、急拡大している。
では一体、その実像はどうなっているのか…。組織に属さないことから、イメージはできても、その実体を知る機会はなかなかない。これからフリーランスを目指す会社員はもちろん、「そんなに簡単ならやってみたい」という専業主婦が、より手軽にその敷居をまたぐ上での課題はそこにある。
「時間と場所にとらわれない新しい働き方」(2014年4月30日発売)のタイトルで発売される1冊の本がある。その内容は、いわゆるフリーランス本の中でもかなり等身大に近いフリーランスの姿が投映されており濃密。知らない世界を知る本として、申し分のないコンテンツバランスだ。
発行はランサーズ。27万人のフリーランスが登録する日本最大級のクラウドソーシングサイト、「ランサーズ」を運営し、フリーランスの今を熟知する企業だ。同社が、クラウドファンディングで資金集めを行い、登録のフリーランスと協力しながら出版。その意味で、まさにクラウドソーシング時代のフリーランスの全てが詰まった一冊といえるだろう。
力と勇気をもらえる“実践本”
サラリーマンを辞め、ハワイで働く夢を実現した人、組織に縛られない働き方を叶えたいと脱サラした人、定年後第二のビジョンにチャレンジする人、育児と仕事の両立を実現している人…20人のフリーランスについて、それぞれの環境や思いの中で、いかにして課題をクリアし、“自由”を手にしたのかが、ストレートに記されており、力がもらえる。
「弊社は出版社ではありませんが、ランサーの方々と協力しながら、編集作業を行い予想以上にいい出来になったと思っています。ランサーズの世界観を分かってもらい、また、働き方の選択肢に『フリーランス』があることを知ってもらい、一人でも多くの働く人に勇気を与えらればいいですね」と同社。
同書では、20人のフリーランスの実体のほか、フリーランス100人アンケートの結果や「フリーランスになると決めたらやっておきたいこと」として、契約や確定申告、営業術などのノウハウも公開。さらに企業のランサーズ活用術も紹介されており、実践本としても重宝できる。なお、同社では、4月に東京、5月に大阪、名古屋で出版記念イベントの開催を予定している。