働き方

次世代型群衆プロジェクトが発信

投稿日:2013年9月20日 / by

次世代市民プロジェクト患者が、抱えた困難を自らのアクションで克服する――。こうした取り組みを行う場合、大抵は募金やメディアへのアピールで資金集めをすることになるが、病気の種類によっては大きな広がりにならないケースも多く、実現の道程は困難を極める。

現在、糖尿病患者団体「マイスター・ジャパン」が行っている取り組みは、次世代のトラブル克服プロジェクトのカタチとして注目される。同団体は、糖尿病患者アプリ「Carbodata」の記録機能の追加の必要性が生じたことから、資金集めに着手。そのメインの手段として、クラウドファンディングを活用した。

クラウドファンディングは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、不特定多数の人から資金を募ることをいう。ネットの発達により、かつての募金スタイルよりも格段に効率的に支援者を募ることが可能になった。同団体は今回、「CAMPFIRE」を活用し、目標金額を35万円に設定。9月下旬に設定した期限までに目標額到達を果たした。

“プロジェクト”は、これで終わらない。集めた資金を今度は、アプリの開発者への報酬へ回す。その開発者を集める手段としてクラウドソーシングを活用した。提供事業者には日本最大級のクラウドソーシングサイト「ランサーズ」を選択。依頼金額を10万から30万円に設定し、プロジェクト方式で開発者を募る。

不特定多数の群衆の叡智を活用するクラウド関連サービスが徐々に浸透し始める中、この事例は、まさに一市民でも“どこかにいる協力者”に効果的にたどり着ける手法として、非常に有効であることを実証している。米国では、例えばヘルスケア専門のクラウドファンディングサイトや先進研究に投資できるサイトなどもあるが、そうしたサイトの勃興の可能性を強く感じさせるケースといえるだろう。

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