働き方

オフィスだぞ、全員集合! はもう終わり

投稿日:2014年4月3日 / by

お毒 最近は、PC使ってお家で仕事してる人が増えてるみたいね。特に子育て中のママさんなんかが。

猫田先生 細切れ時間にうちで出来るから都合がいいみてぇだな。昔はそういうのは内職だったんだが、いまはPC使って、簡単な仕事がたくさんあるみてぇだ。単価はかなり低いようだけどな。

毒舌家

お毒 テキスト系だと1文字何銭レベルみたいね。ラクとはいってもミルク代稼ぐのにどれくらい書けばいいのって話だけどね。

物知り

猫田先生 テレワークについてはちょうど国土交通省が「平成25年度テレワーク人口実態調査」を公開している。それによると、2013年は在宅型テレワーカーが2012年に比べ、全体で11.1%減少している。もっとも、テレワーカーにも広義と狭義があって、前者は普段仕事でICTを利用している人、後者ではその上で1週間あたり8時間以上である人と定義されている。さらに在宅型テレワーカーは、狭義テレワーカーのうち、週1分以上仕事している人と定義されているんだ。

お毒 週1分以上でも家で仕事したらテレワーカー? それはちょっといい加減だわね。そんな定義のもとでテレワーカーの増減を語られても正直、実感しようがないんじゃないかしら。

猫田先生 そりゃそうだよな。いま政府は、「2015年までに在宅型テレワーカーを700万人とする」と目標設定しているが、2012年に急増し、約930万人となった。すでにクリアだ。でも週1分以上で在宅型テレワーカーなんだから、そりゃ930万人いるよなって話だよ。そこで、目標設定においてはその対象を「週一日以上終日在宅で就業する雇用型在宅型テレワーカー数」に見直し、併せて在宅型テレワーカーも週一日以上終日在宅限定としたんだ。つまり、狭義のテレワーカーのうちの在宅型テレワーカー数が、政府の目標数字ということになる。それでいくと、2013年は約598万人となっている。あと一年で100万人と少し、増加させなきゃいけないってことだな。

おっちょこちょい

お毒 よく分かんないけど、クリアできそうな数字じゃないのかしらね。

猫田先生 そこでポイントとなるのが、企業の在宅勤務制度導入件数だ。現時点で在宅勤務制度による在宅型テレワーカー数は約310万人で、在宅型テレワーカー数の約4割を占める。これからさらに導入企業が増えると見込まれているので、大幅にテレワーカーが増えることが予想される。もう一つのポイントは、雇用型テレワーカーの中で、在宅型テレワーカーが最もワークライフバランスの実現度が高いことだ。企業にとってはいま、人材の確保が重要課題となっていることを踏まえると、在宅勤務制度の導入はメリットが大きいワケだ。

お毒 なるほどね。政府、企業、そしてワーカーの思惑が合致しているわけね。

猫田先生 そういうことになるな。加えて、育児、子育て中のテレワーカーの約4割が育児、子育て中にテレワークで仕事ができた方がいいと回答しており、特に女性に限れば約5割がそう回答している。また、介護中のテレワーカーの7割以上が介護中のテレワークを望んでいる結果が出ている。つまり、在宅勤務制度は少子高齢化の日本において、社会の様々な危機を救う可能性があるということだな。

伝衛門 テレワークってのは、電話で職探しする新しいサービスでやんすか。そりゃありがたいサービスでやんすね。 

お毒 勘違いレベルを超越してるわね…。無知とは残酷なり。

猫田先生 補足すると政府は2020年までの目標としてテレワーク導入企業の数を「2012年度比で3倍」と設定している。3倍というのは、社会全体への波及からの観点で、実現すれば概ね3割以上程度の普及率の想定だそうだ。労働者数でいえば、全体の10%以上になる。予定通り達成されれば、10人に1人は在宅ワークをしている社会が実現する。これだけネットワークが発達し、リモートワークをする環境が整ってるわけだから、もはや全社員がオフィスに集って決まった時間に働く必要性なんてない。世の中が、新しい働き方の実現へ向けて、着実に変化しつつあるようだな。

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