
パラレルキャリアに興味があります
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<質問>
「パラレルキャリアに興味があります」
パラレルキャリアという働き方にすごく共感します。自分の可能性が広がりそうですし、毎日がいままで以上に充実する期待感があります。もっとも現状、完全なサラリーマンで、自分がいくつものわらじを履くイメージがわいてきません。まずは、どういったところから意識することがパラレルキャリアを可能にするのか教えてください。(39歳男性)
【回答】
「クラウドソーシングを利用するか、ボランティアから始めてみては」
パラレルキャリアとは、いくつもの役割や仕事を同時並行的に進めていくという考え方ですが、これ自体には何の意味もありません。
その人の可能性をより広げ、豊かに生きるための一手段であるわけです。つまり、パラレルキャリアという手段とあなたとの“関係性の最適化”の中で初めて価値が生まれます。パラレルキャリアにすれば全てOKという単純なものではないことをご理解ください。
その上で、重要なことは、まずいくつかの仕事を同時並行的に進める働き方が自分に本当に合っているかどうか、自分が望む事なのかどうかを、実践を絡めて感じてみてください。
“サラリーマンだからイメージができない”という表現を見ると、ひょっとすると、質問者のあなた様には、パラレルキャリアというスタイルがあっていないのかもしれません。
1つのことを1つの場所でひたすらに突き詰めていく方があっているのかもしれないということを考慮に入れてください。その方が自分の力を発揮できる人も少なくありません
パラレルキャリアという響きと内容を聞いた時に、イメージが湧く人は、すぐに湧いてきてしまいます。そうではない、ということとなるとひょっとすると、そのスタイルが合っていないか、今はタイミングではない可能性があります。
いずれにしても、まずは、クラウドソーシングサイトを通じて自身のコアスキルを提供してみるか、身近なコミュニティに積極的に関わり、ボランティアをするところから始めてみてはいかがでしょうか。
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【回答者プロフィール】 長沼博之(ながぬまひろゆき)
一般社団法人ソーシャル・デザイン代表理事。事業開発コンサルタント。次世代のビジネスモデル、働き方、社会のあり方を提案するオンラインメディア「Social Design News~社会をより良くする近未来インスピレーション情報~」(http://social-design-net.com/)を運営。これからの働き方やロボット社会について、またメイカーズ革命やクラウドソーシング等についてテレビや雑誌からの取材多数。著書に「ワーク・デザイン これからの〈働き方の設計図〉」がある。