働き方

日本初、映画鑑賞=会社説明のワケとは

投稿日:2015年7月27日 / by

劇場公開映画の鑑賞が会社説明になるワケ

劇場用の映画を見ることがなぜ会社説明会になるのか…

劇場用の映画を見ることがなぜ会社説明会になるのか…

映画鑑賞が、会社説明会になる--。 総合PR 会社の(株)ベクトル(本社:東京都港区、代表取締役社長:西江肇司)が、ユニークな会社説明会を実施する。自社を舞台にした映画作品「東京PRウーマン」の鑑賞を、会社説明に替えるというもの。こうしたスタイルは日本初の試みだ。2015年8月17日(月) に映画館「シネ・リーブル池袋」にて開催。就活生150人を募集する。

映画を見て会社を知る。といっても、会社PR用に映画をつくったわけではない。就活生に観てもらうのは、一般公開される正真正銘の劇場用映画だ。なぜそれが、就活生への会社説明になるのか…。実は、映画の舞台が、ベクトルなのだ。つまり、ヒロインが活躍する会社が、同社そのもの。従って、鑑賞者は、見ることにより、同社で働いているイメージを感情移入しながら、共有出来るというわけだ。

これは、ストリートプレイスメントいわれるPR手法で、海外で注目されている。ドラマや映画作品の中で商品を露出させる“プロダクトプレイスメント”から発展し、ストーリーそのものが商品やサービスと連動することで、鑑賞者にとってより深いレベルで企業・商品・サービスについての理解を促すことが可能になる。

「2016年卒向けの就職活動は、例年より3カ月遅れとなる今年3月に解禁、選考時期も大幅に繰り下げられ8月開始となりました。これを受け、学生・企業の双方で様々な動きがある中で、当社では映画を用いたPR手法として海外で注目されている“ストーリープレイスメント” を取り入れ、自社を舞台にした“リクルーティング映画”を製作。本編のストーリーを通じ、PR業界への理解を深めていただくことを目的とし、この会社説明会を開催いたします」と同社は、ユニークな会社説明会開催の狙いを明かす。

作品の感動がもたらす最高のエンディング?

就活生にとっては、作中でPR業界を知ることができるだけでなく、こうしたPRを行う企業の事業内容を知ることができ、かつ、映画鑑賞も楽しめ、行きたくなる一石三鳥のイベントなる。企業にとっては、自然体で企業を知ってもらい、次の段階での話題にも事欠かない催しとなり、かつ、映画のPRとしての効果も期待でき、メリットが大きい。

ちなみに、映画のストーリーは、ドジで自分に自信のない銀行員(山本美月)が、偶然出会った会社経営者(桐山漣)にPR会社に勤めていると嘘を言ったきっかけで、PR会社ベクトルを受験。面接ではまともな受け答えができず面接官(山本裕典)もあきれるほどだったが、社長(袴田吉彦)に素直な姿勢が認められ合格。新たな仕事場で、ヒロインがPRに奔走する。斬新なアイディアで成功を勝ち取ったり、ミスで女優を怒らせてトラブルになったりと、様々な仕事体験を通じ、新しい自分を見つけていく、というもの。業界に興味があれば、本気で感情移入できるようなシナリオだ。

売り手市場ということもあり、就活生が納得いく進路を決めれるよう趣向を凝らした会社説明会が乱立する中、ひときわユニークな映画鑑賞会社説明会。作品への感動が、志望率に比例すれば、PR会社の同社にとっては、「映画のヒット」と「優秀な人材の確保」という、最高のエンディングを迎えることができそうだ。

なお、映画は2015年8月22日から全国公開される。

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