
ベンチャー10社が地方創生に合体
ベンチャー10社が結束して取り組む地方創生

地方創生に合体したベンチャー10社(福岡市内で)
ベンチャー力で地方を創生する――2015年7月24日、「熱意ある地方創生ベンチャー連合」が発足した。アソビュー(株)、ランサーズ(株)、(株) IBJ、キラメックス(株)、一般財団法人ジャパンギビン グ、(株)スペースマーケット、ピクスタ(株)、BIJIN&Co.(株)、(株)ホープ、リノベる(株) の 10 社が参加する。
同連合は、ベンチャー 企業が地域に積極的に働きかけ、IT を活用したイノベーションを生み出し、地域課題を解決することにより、持続 可能な地域の経済発展を実現し、新しい地方創生の形をつくりだすことを目指す。単に企画やサービスによる地域活性化に留まらない、抜本的な課題解決型のアクションとして注目される。
地方の現状は、少子高齢化、東京圏への人口の過度の集中などで疲弊が甚だしい。解決には、各地域が特徴を活 かしながら自律的かつ持続的な社会・経済発展を実現することが不可欠だが、打つ手がないのが実情だ。雇用創出、観光振興、地域資源活用、財源確保、少子高齢化、教育など、多岐に渡る課題が存 在するものの、地域が主体となって課題を解決するための情報とアイデアが不足している。
そうした中で、ベンチャー企業の持つスピーディな企画力や各社の持つソリューションそのものが 地域の課題解決につながる事例も増えてきている。自治体からのベンチャー企業に対する期待も高まっている。今回の連合発足は、そうした流れを受け、抜本的な解決につながる力を持ちうるもので、IT 等を活用したさまざまソリューションによって地域のイノベーションを加速、地域の課題を総合的に解決 していく。
ベンチャーパワーを最大限に活かし、日本の難題にチャレンジ
ベンチャー企業側から地域に対し働きかけ、様々な地域課題を解決するソリュ ーションを自治体に知ってもらう機会を増やすとともに、地域発ベンチャーの発展にも積極的に寄与していく。
また、ベンチャー各社が協業・連携し、それぞれのソリューションやサービスを組み合わせることにより、個社では 実現できなかった課題の解決にチャレンジする。都心ではできなかったような取り組みにも積極的に挑戦し、地方に埋もれる潜在的な可能性をどんどん刺激し、活性化していく。
「ベンチャー企業」、「地方自治体」、そして、地域に新しいムーブメント起こしていくキーマンである「地域アクセラレーター 」が三位一体となり、新たな地域の課題解決の事例を創出。加えて、国や自治体に向けた提言を 行うことで、地方だけでは難しかった抜本的課題解決や革新的アイディアで、まさに地方を熱く創生する。「地方」と「ベンチャー」という組み合わせが、日本の難題に対し、どんな化学反応を起こすのか、大いに注目だ。