働き方

知と汗を 絞るあなたに 道ひらく

投稿日:2014年2月6日 / by

お毒 「知と汗を 絞るあなたに 道ひらく」。いいわね。

猫田先生 「身とカネを 捧ぐあなたに 席あげる」じゃねぇのか。なに洒落たこと言ってんだよ。春の嵐の前触れか…。

毒舌家

お毒 失礼ね!。厚労省が先日発表した平成26年の「勤労青少年の標語」よ。いまの働く若者へのメッセージとしてはぴったりじゃないのかしら。

物知り

猫田先生 ブラック企業でこき使われる若者は「血と汗を 絞り出したら 道閉ざす」 だからな。せめて国くれぇは、若者に希望を与えるメッセージを発しねぇとな。それはともかく、実際にいまは若者が「知」を絞れば、道が開きやすい環境が整いつつある。起業にかかる資金が数年前の6分の1ともいわれ、敷居はかなり下がっている。そうした中で、有望な学生スタートアップも出始めて、「知」を絞っている若者は勢いがあるんだな。

お毒 若くてがんばってる子はアタシも応援したいわ!。お金は出せないけど、お店ではタダ酒をジャンジャン飲ませてあげるわ。

猫田先生 酒は問題外だが、若者の「知」にかなりお金が集まりやすい状況にはなっている。投資家による支援はもちろんだが、大企業がベンチャー投資に力を入れ始めているんだ。早くから成長が見込まれるアイディアに目をつけ、成長を促進。順調に成長すれば、提携も視野に入れたりしている。場合によっちゃ、そのまま取り込んでしまうこともあるだろうな。背景には、イノベーションに対する渇望がある。大企業でも自社ではなかなかイノベーションは生まれない。そこで、外部の有望なスタートアップに唾をつけておくことで、革新の芽を確保しておくというワケだ。なんだか情けない気もするが、若者にとっちゃ、バックに大企業がいることで思い切って起業に踏み切れるので歓迎ムードの様だぜ。

おっちょこちょい

お毒 ホントに大丈夫なの? なんだか下心プンプンな感じがするけど…。

猫田先生 かつてなら確実に取り込まれて終わっていた可能性が高かったかもな。でもいまは、日本にもようやくシリコンバレーのようなエコシステムとよばれる“生態系”が築かれつつある。複数の企業がパートナーシップを組み、互いの強みを生かしながら共存共栄していく仕組みだな。ようやく日本も真の成熟社会へと踏み出しつつあるということじゃないか。

伝衛門 エコシステムでやんすね。オイラはお金をたくさん儲けた人にくっついて、不自由なく生活させていただいておりやす。

お毒 アンタのは人に迷惑ばかりかけてる「エゴ」システムっ。アタシのバストはシリコンバリバリっ。

猫田先生 おめぇはただの「エロ」だ…。ま、とにかく、いま起業している若者の成功事例が多く出ることは、希望を失いつつある若者にとって最高のモチベーションになるわけだから、どんどんチャレンジしてもらいてぇもんだな。まさに標語の通りだよ。長期的にはそれが少子高齢化問題の解決にも通じるわけだから、そういう意味じゃ「知と汗を 絞るあなたが 国救う」ともいえるな。重荷は国が全部背負って、若者がガンガン、チャレンジできる環境をしっかりと整備してほしいもんだな。

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