
テーラー
概要
テーラーとは服の仕立て屋のことを指す。主に紳士服を客の注文に応じて仕上げていく仕事だ。注文を受け、お客と話し合いを重ね、何度も補正していくことで世界にひとつだけしかない、その人だけに合った完璧な服を仕上げていく。規模の小さな店舗では店主が販売と裁断、補正を担当し本縫いを職人に任せるやり方が一般的であるが、全ての工程を1人で担うテーラーもいる。
その職業に就くために
大多数が専門学校や大学の服飾系学科で知識を学んだ者が就く。1人前のテーラーになるには、縫製の技術に加えて、デザインの感性やセンスを磨く必要がある。注文服の製作をマスターした後は裁断師、デザイナーへの転職、経験を積み工場長や支配人、独立開業して店舗を持つ経営者になるなどの道は多岐に渡る。
年収
350万円
適性
テーラーは男性の割合が圧倒的に多い。年齢別では中高年齢者が多く、70歳代以上が活躍することもある。ミリ単位での失敗も許されない仕事であり、1着のスーツを仕上げるのに100時間かかることもある。手縫いの作業でも細部までこだわりやり続ける根気と、完成まで妥協しない強靭な精神力が備わっている者には向いている職業だろう。