
カメラ組立工
概要
日本のカメラは、世界でも高く評価されている。その理由は研究開発だけでなく、生産技術や製造面でも優秀な結果を残しているからだ。そのカメラ作りの最終工程を受け持っているのがカメラ組立工である。2500点以上もの精密なパーツを扱い、特殊な技術を用いて組み立てていく。扱う部品のほとんどが0.02ミリ以内の許容誤差で作られている精密部品であり、精密機械部品は、組立工が正確に組み立てていくことで初めてその性能を発揮することができる。
その職業に就くために
高校卒業程度の知識と持ち合わせ、健康な体力と勤勉な姿勢の持ち主ならば就ける仕事だ。必須ではないが、厚生労働省が実施している技能検定に「光学機器製造技能士(光学機器組立作業)」という資格を有していると良い。
年収
450万円
適性
予定された台数のカメラの組み立てを、決められた方法と手順で毎日コツコツと進めていく仕事であるので、強力な忍耐力が必要とされる。最初は決められた工程と、その前後の工程だけを担当するが、技能が向上して数機種の仕事をマスターするようになると、試作カメラの組み立てにも行うようになる。集中力があり、手先が器用な人に向いている仕事だ。