
圧延工
概要
圧延工は橋や自動車、超高層ビルなど鉄鋼製品の材料となる鉄板や条鋼、鋼管を圧延機という機械を使用し引き延ばして作り出す仕事を行う。全国に13000人いると推定され工場は太平洋側の臨海地域に多い。仕事は広範囲に渡り、多くは分担制が取られている。工場での仕事の順序は大きく分け3つある。まず加熱部門が材料を1200℃前後の温度で内部まで加熱する。次に、圧延部門が加熱された材料をローラーで引き伸ばし形を作る。最後に仕上げ部門が形を整え、注文通りの形に切断し品質を高めていく。
その職業に就くために
特に免許や資格は必要とされず製鉄の会社に就職し経験を積む。溶接技能者やクレーン運転士など、作業に必要な資格を有していると優遇されることがある。最近では作業の自動化が進んでいるため、システムに関連する知識も必要になっている。
年収
503万円
適性
長さ,温度,圧力,電流などの量を測るのに使用する計器類からの情報で即座にレバー、ボタン類を操作して調整するため、集中力とその瞬間に合わせた的確な判断力を必要とし、地道に作業をする事が好きな人に向いている。一人前の圧延工になるには、長い時間と忍耐力、多くの経験が必要とされる。