働き方

群衆が動かすビッグプロジェクト Vol.1 伊藤忠商事

投稿日:2013年10月22日 / by 瓦版編集部
クラウドソーシング活用

クラウドソーシングを活用して作成したグループのHP

クラウドソーシングという言葉が、日本にも着実に浸透し始めている。当初は、フリーランスを中心とした小さな企業案件のやりとりいう印象もぬぐえなかったが、2013年に入り急速に拡大。いまや大企業も重宝する外部リソースとしてのポジションを築きつつある。本連載では、不特定多数の“群衆の叡智”が大企業でも活用される事例を通じ、その秘めた力と裾野の拡がりをリポートしていく。

伊藤忠商事の活用事例

総合商社の伊藤忠商事(株)は、クラウドワークスのサービスを活用している。グループの名刺デザインにはじまり、ホームページの作成、ウェブサイトの翻訳案件(英語・ポルトガル語など)など手軽なところから、中規模クラスまで、巧み使い分け、本体およびグループ会社の作業効率の向上を図っている。

同社がクラウドソーシングを活用した理由は「出資先のひとつがクラウドワークスということもあり、伊藤忠商事本体、伊藤忠のグループ会社各社で利用に積極的な動きがあり、様々な機会で利用している」というもの。大企業がクラウドソーシングを活用する際、日本では、セキュリティ面などのほか、信頼性が重視されるケースが多く、こうした出資関係が最初のきっかけになるケースは少なくない。

それでも、一般的なアウトソーシングに比べ、進行がスピーディーであり、多様な提案がなされ、なによりも圧倒的にコストパフォーマンスにすぐれる点などから、一度活用されればその利用範囲は次第に拡張されていく。伊藤忠商事の場合も「今後も幅広い業務で利用予定」としており、アプリ開発など重要プロジェクトへも活用の幅を広げていくことを視野に入れる。

利用した案件の詳細と金額は、①グループ会社の名刺デザイン:5万円程度、②グループ会社のホームページ作成:15万円程度、③ウェブサイトの翻訳案件(英語・ポルトガル語など):10万円程度など。単純比較は出来ないものの、従来どおりのアウトソーシングによる外注で、これだけの価格でできるものは限られており、同社が継続利用するのもうなずける。

もっとも、大企業の利用が一般的になるまでには、まだまだ課題はある。不特定多数の群衆ゆえのクオリティの不安定さだ。この点は、クラウドソーシング提供事業者がたゆまぬ努力を続けており、着実に解消の方向へは向かっている。それよりもむしろ今後のさらなる拡大には、利用する企業側のクオリティを見極める目を養うことが一層、重要となってくるだろう。

(取材協力=クラウドワークス)

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