インタビュー

グローバル化の波に乗り遅れない働き方

投稿日:2013年1月31日 / by

グローバル化

働き方最前線リポート

 

ワークスタイル研究室


グローバル化の波が止まらない。海外進出はもちろんだが、国内への外国人労働者流入も加速している。押し寄せるグローバル化の波を乗りこなすには一体どうすればいいのか。WS調査隊が、その傾向と対策を探る。

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外国人労働者流入の背景

日本企業の国内での外国人採用が加速している。グローバル化に対応するため、といえばそれまでだが、もともと厳しい就職戦線においては、ある意味で高齢者雇用以上に過酷な展開といえる。

利重氏「国内企業の外国人採用が顕著に増え始めたのは2年ほど前から。そのタイプは大きく3つに分けることができます。(1)海外進出を見据えた雇用(2)小売りを中心とした観光客対応(3)国籍を問わないグローバル採用。若者の就職活動でいえば(3)が直接的に影響を与えることになりますね」と在日外国人専門の求人サービスを展開するグローバルパワー・取締役の利重直子氏は解説する。

就職戦線の激化はむしろ“普通”の真意

いまだに安定志向の強い学生の就活では、やはり大企業人気が根強い。そうした企業ほどグローバル採用を導入しており、外国人求職者はもろにライバルとなる。日本への就職を志望する外国人は、そもそも語学力に秀でており、並みの就活生とは“差”がある。異国でのビジネスを志願するという姿勢も、すでに日本の学生に大きく勝っている。

「こうした状況をもって就職活動が厳しくなるという見方もあるんでしょうが、私はむしろ“普通”になると考えています。働きたいという外国人が多い日本という国はそれだけの魅力があり、優秀な人も集まってくる。そこで就活をする以上、厳しいのは当たり前。今までが甘かったんです」と同社社長の竹内幸一社長は、クールに指摘する。

グローバル化の波に乗る極意とは

では、外国労働者の流入に日本勢はどう対処すればいいのか。受け入れる日本企業はどうすれば、外国人雇用を企業価値向上にうまくつなげられるのか。竹内氏は次のようにアドバイスを送る。

「外国人社員とはとにかく積極的にコミュニケーションをとることが大事ですね。お互いの文化を知ることがなにより大切ですから。その流れでいえば、外国人がおかしな日本語を話したらきちんと指摘してあげること。彼らは完ぺきな日本語を学びに来ている訳ですから、表面的にほめるだけではお互いにとってなんの価値もありません。遠慮はいらない。配慮すればいいんです。それから日本人の側も社内に外国人がいるというチャンスを最大限活用すべきです。語学や文化をどんどん吸収ればいい。もちろん、業務に支障をきたさない範囲での話ですけどね」。

グローバル図

最低限、外国人とのコミュニケーション能力は取得すべし

グローバル化といえば、何となく大げさだが、すでにネット上では世界はつながっている。海外へ出るのを躊躇するのは仕方ないとしても、海の向こうからやってくる流れは止めようがない。ならば、せめて最大限に活用する。そのためには、語学は十分に話せないにしても、最低限、外国人とのコミュニケーション能力だけは、しっかりと身につけておく。それが、国内での“グローバル化”の第一歩といえそうだ。


グローバルパワー【会社概要】
社名:株式会社グローバルパワー
設立:2004年8月11日
所在地:東京都台東区台東1-10-6 秋葉原サワビル7F
代表者:竹内幸一

<事業内容>外国人人材に特化した総合人材サービス(GHR)事業、プロフェッショナルに特化したハイクラス人材紹介事業、WEB求人自社媒体「アルバイト.jp」と19の業態別求人サイトの運営と、各企業専用求人サイト(ASP)サービスを提供しているメディア事業、の3本柱を展開する総合人材サービス会社。最適で最高のサービスを求人企業と求職者に提供する。

URL : http://www.globalpower.co.jp/index.html

 

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