働き方

グローバル化に成功していると思う日本企業の1位は?

投稿日:2014年10月27日 / by
グローバル調査

Resorz調べ

株式会社Resorz(本社:東京都目黒区、代表取締役:兒嶋 裕貴)は、同社が運営する、海外ビジネスに特化したプラットフォーム「Digima~出島~」(URL:http://www.digima-japan.com/)で、海外ビジネス支援事業者150人(国際弁護士・税理士・海外進出コンサルタントなど)に対し、「グローバル化に成功していると思う日本企業」についてのイメージ調査を実施。その結果を発表した。

トップに選ばれたのは、ユニクロ。 回答者の3割以上が回答する、圧倒的な票数を集めた。その要因について、同社は次のように解析する。

「ユニクロは、数年前まで弱点としていた海外事業に力を入れ、中華圏をはじめ、アジア、米国と海外事業投資を行うなど、柳井正会長兼社長が各メディアで海外展開への姿勢に関して言及してきた『発信力』も大きく、グローバル化の認知度が著しく高まった企業の1つといえます。また、老若男女多くの消費者が購入する商品ブランドということもあり、想起されやすかったとも考えられます。こうした展開に伴い、グローバル人材の採用や、その人事制度への力の入れ具合も話題に上がるなど、グローバル企業として展開していくための礎を固めている様子が伺えます」。

2位は、トヨタ自動車。これについては「大手自動車メーカーは、グローバル化のイメージが強い傾向があり、本田技研工業株式会社や日産自動車株式会社、スズキ株式会社の合計4社の名前があがりました。各国に生産拠点工場や販売拠点を広げ、海外現地での自動車・バイクブランドとして日本車が多く使用されている姿を見かけるという点でも、自動車業界=グローバル化とイメージされたようです。その自動車業界の中でも、トヨタ自動車は、経営や生産方式が世界的に広がっていることが回答に影響したようです」と分析する。

3位に入ったのは楽天。社内の公用語の英語化や海外へのEC事業展開の他、電子書籍ビジネスとしてカナダの「Kobo」の事業買収、2014年9月には米国Ebatesの買収も行うなど、グローバル化を急速に進めており、上位にランクインしたようだ。また、10位以下では、IT業であるインターネット広告代理店のアドウェイズ、「ラーメン」でのグローバルブランド展開をはかる「一風堂」やイオンモールを運営するイオングループなどのサービス業の企業の名前があがった。

国内市場は今後、人口減によるシュリンクが明白となっている。そうした中、各企業は、市場を海外へ求め、売上比率も海外を高める傾向にある。トップ3でみれば、トヨタはすでに海外比率が7割。ユニクロは3割、楽天は1割とまだ少ないが、2020年をめどに海外比率5割以上を目標に掲げる。

大企業を中心に着実に広がるグローバル化は、働き方の変容はもちろん、雇用の形そのものを変えることにもつながる。それだけに、未来の会社のカタチにおいても最前線を狙うビジネスパーソンは、ここにランクインしたトップ企業の動向を注視しながら、グローバルスキルにしっかりと磨きをかけておく必要がありそうだ。

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