
クラウドソーシングのさらなる拡大のカギ握るランサーズの法人向け新サービス
クラウドソーシングサイト「ランサーズ」を運営するランサーズ(株)(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:秋好 陽介)が、ディレクションサービス『ランサーズ for Business』をスタートする。同社がWEB制作に必要な大量のコーディング(プログラミング)、WEBコンテンツ・記事作成やバナー制作などのディレクションを行うことで、法人企業が簡単に一括で発注可能となる。
サービス開始の背景について同社では「クラウドソーシングを利用したい法人企業様からは、大量・大規模案件を依頼する場合に、サービスの品質や納期が守られるか不安という声が多く寄せられてきました。そこで、ランサーズが制作ディレクション業務を受託することにより、品質の担保および納期を順守できるよう、よりニーズに合う受注者(ランサー)をクラウドソーシングの利用でご提供する、新たな受託サービスを開始することになりました」と説明する。
同様のサービスは、海外では、クラウドソーシングの最大手『oDesk』 なども提供しているが、国内の総合型クラウドソーシング事業者としては初めてのサービスを提供となる。
不特定多数の群衆のパワーを活用するクラウドソーシングは、手軽で安価に必要タスクを依頼できるメリットがある反面、顔が見えないため、能力を見定めるのが困難なデメリットがある。さらにデザインやライティングなどの業務が複数横断するWEB制作等の案件となると、スキル見極めに加え、依頼企業にもある程度のディレクション能力が必要となる。
同サービスでは、ランサーズ登録メンバーのスキルや得意分野を熟知する同社がディレクションを担うことで、そうした課題が一気に解決する。同社が窓口になることで企業におけるクラウドソーシング活用の障壁となる“不特定多数”の不安も薄まる。
法人企業にとっては、従来の制作会社同様の発注感覚ながらもクラウドソーシングの魅力であるよりリーズナブルはそのままに、さらにより早い納期で成果物を手にすることが可能となる同サービス。すでに試験的にサービスは開始しており、スタートアップ企業から大手企業まで幅広い実績があるという。
昨年、急伸した国内クラウドソーシング市場。さらなる拡大には、大企業の積極的な活用がカギを握る。日本最大級のクラウドソーシングサービス提供企業による、一歩踏み込んだサービスの展開は、活用を躊躇する企業の背中を押し、さらなる市場拡大の勢いを加速しそうだ。
URL:http://www.lancers.jp/business/