2014年の年収伸び率トップ2はアノ職種
転職サービスのDODAが2014年の平均年収ランキング(http://doda.jp/guide/heikin/2014/syokusyu/data.html)を発表した。100の職種がランキングされている。
職種ベスト10は、1位から順に、投資銀行業務、運用(ファンドマネージャー/ディーラー/アナリスト)、MR、経営企画/事業企画、セールスエンジニア/FAE、ITコンサルタント、プロジェクトマネージャー、プロセスエンジニア、コンサルタント、先行開発/製品企画となった。
金融とIT系を中心とした技術系が上位を独占。3位に医薬品の営業であるMRが入ったのが、なぜか特異にみえてしまう。10位以下でも電気関連の技術系が目立った。全体の平均年収は442万円(平均年齢33歳)。前年と比べ、4万円のマイナスとなった。
「2009年から継続して下がり続けた平均年収は、前回2013年には4年ぶりに増加へと転じました。しかし、今回は再度マイナスへと下降しています。企業の業績回復やベアの実施による賃金アップが期待されてきた中で、平均年収もアップするかと思われましたが、期待に反し、ダウンする結果となっています」と調査を行ったDODAは見解を述べる。
全体がダウン傾向にある中で、前年比アップ率が大きかったのは、「研究開発(IT/通信)」(+48万円)、次いで「営業-証券」(+43万円)だった。DODAでは「IT・通信業界ではクラウドサービスやビッグデータを用いた新規サービスへのニーズが高まり、それらのコアとなるテクノロジーを研究・開発する人材の給与が上昇したものと思われます」と分析している。
就職・転職先を選ぶ基準を何にするのか。お金か価値観か…。その点でいえば、併せて発表されている生涯賃金は参考になるかもしれない。1位の投資銀行業務は4億2692万円と断トツで多い。続くのはMRの3億1177万円。その他は、ベスト50までが2億円台が続きで大きな差は見られない。
一生涯で4億稼ぐのか、あるいは1億程度しか稼がないのか。かつてなら、それがそのまま幸せにつながったのかもしれないが、先行き不透明な社会情勢にあって、単純に稼ぎの多さで就職先を選択するのは、もはや、ナンセンスになりつつあるのかもしれない…。