働き方

“ひとりゆう活”を始めた結果…

投稿日:2015年7月21日 / by

ゆう活のむずかしさ

teleworkデザイナーMは7月から「ゆう活」をはじめた。7月と8月の2か月間、早めに出勤し、定時に帰る。そして、長い夕方を満喫する--。残念ながら、うまくいったのは3日だけ。最初の3日は「早く来てるんだから」と胸を張ってほぼ定時に帰っていたが、気のせいか、周囲の視線が突き刺さるように感じ、3日でめげた。

国家公務員を対象に政府がはじめた「ゆう活」は、全体の4割近い22万人が参加する大規模な取り組みとなっているが、初日に予定通り退庁した職員は65%にとどまったという。全体にアピールしてから始めてもこの状況なのだから、“ひとりゆう活”のMのチャレンジが前途多難なのも無理はない…。

ゆう活をうまく浸透させるには

朝型残業を取り入れ、話題になった伊藤忠商事も、帰宅時間が早まるという成果があるものの、早く出社していることを考えれば、決してほめられたものではないだろう。「早く出社」するというのは、当たり前だが事前に残業しているに過ぎない。強くそう認識し、定時を過ぎるころには「残業を1時間~時間すでにしている」、という感覚を持たなければ、徒に残業時間を増やすことにもなりかねない。

「ゆう活」をはじめて、Mがしみじみ思ったのは、こうした取り組みは「全員がやらなければ難しい」ということ。さらに「定時に帰れないことは生産性が悪い」といった価値観を社内に浸透させなければ、いつまでたっても残業はなくならないということだ。いずれそうなる日が来ることを信じ、Mはとりあえず「ゆう活」をやめ、代わりに生産性1.3倍アップを目指し、作業の仕方の最適化に注力することにした。

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