
シャワーを超えたシャワーの実力とは

やわらかい“水のカーテン”で包み込み、シャワーを超えた温かさを実現する
体の温まるシャワー
朝シャン派のデザイナーMは、もう10年近く浴槽に浸かっていない。特に不自由は感じていないが、じんわり芯から温まる感覚は遠い記憶のかなたにある。目的が1日の汚れ落としだから、それで十分なのだ。なにより、時間節約の面では、最適とさえ思っている。
実際、入浴をシャワーで済ませる人は2012年時点で50%。夏場では、若年層はもちろん、40~60歳代でもシャワーで用済みという人が50%以上いるといわれる(出典:2012年東京ガス都市生活研究所入浴レポート)。浴槽派が少数派になる日も遠くないような勢いだ。
パナソニック(株)の「Theシャワー」。一見シンプルなネーミングだが、「The」は「座」、つまり、座ってのシャワーをする製品だ。なにがすごいのか。座ってのシャワーながら、しっかりと体が温まるのだ。
通常のシャワーとどこが違うのか
その秘密は、壁側から伸びるアーム部からシャワーが広範囲に拡散する機構にある。2本のアーム部は、広範囲に動かせる。さらにアームにはノズルが5つあり、先端と末端部は可動式のため、アームの角度と併せて調整することで、座った状態でシャワーを全身に効果的に体を包み込ませることができる。
ノズルの特殊機構により噴射されるシャワーは円錐状できめ細かく、やわらかな水のカーテンに包まれているような心地よさ。通常のシャワーでは味わえない、温浴効果を実感できる。同社の実験でも、Theシャワー使用5分で、全身の表面温度が上昇していることが確認されている。
もともとは、高齢者向けだったが、リニューアルにあたり、ターゲットを若年層にまで拡大し、立ちシャワーにも対応した。多忙さにかまけ、入浴時間は「節約」してきたMだが、体を温めることが健康にいいことは聞いている。徐々に体に無理が利かなくなりつつあることも実感しており、しっかりと働ける体のキープのためにも“賃上げ”分を「水のカーテン」にまわそうと検討している。なお、受注開始は2014年6月2日。